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クルンクルンの世界22(クルギール編)

マコトとサキは既にクルギール入りを果たしていて、3ギルギランとの謁見中であった。
"さて、異世界の勇者よ。我が国へようこそ。よくぞここまでたどり着いたものだ。それとも誰かを手先に雇ったのであるかな?どちらにしても、そなたたちの選択には2つしかないということだけ伝えておこう。それは従順するか?死ぬかだ!"
3ギルギランは語った。
"なるほど。話し合いの余地はないということなのか?我等が二人でここまでたどり着いた実力があったとしてもとはな"
マコトは言った。
確かにここまでくるには、そうそうできることてはなかった。悪魔が巣作るクルギールにおいては幾千幾万という悪魔の手先がマコトたちに襲いかかったのだから。
それでもほぼ無傷の状態でいられたのは、マコトの動きの速さと皇帝の剣でカバーしていたからに他ならない。それだけ圧倒するパワーを持ちながら3ギルギランにあしらわれたのは、マコトにとって納得のいくものではなかった。
"では、3つ目の選択をさせてもらうよ。お前を説き伏せて、言うことを聞いてもらうだ!いくぞ!サキ!"
マコトは剣を構えた。
"おやおや。手下どもを排除したからと言って、ワタクシまでに挑もうとは、まだまだ子どもといったところでしょうか。さて"
3ギルギランが出したのは、魔が魔がしい杖だった。マコトの攻撃の速さより速くその杖は攻撃に出た。マコトはその杖に吸い込まれるように姿を消した。
"マ、マコト!おのれっ!"
サキは防御を全開にしてギルギランに襲いかかっていった。
"ほう。見ない構えだな。しかし彼ほどの速さはないようだ。コイツは次元が違うのだ。さぁ、消えてしまうがいい"
ギルギランが杖を差し出すと、防御を上げたはずのサキも杖に吸い込まれて消えてしまった。
"結局、部下をどれだけ増やそうが意味がないようだな。やはりさらったヤツらの魂を抜いて操るのが得策のようだな"
3ギルギランは言い放ち、不敵に消えていった。
#小説
#クルンクルンの世界

西野亮廣さんのモノマネみたいに夢が広がってゆけばいいなと信じてやってゆくよ!