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クルンクルンの世界17

クルドーラ城に入ると衛兵から門番までドラゴンだった。やはり大きさといえば、人間サイズから象ぐらいの大きさでモスラやオロチサイズではないので序列も大きさが左右されるようだった。まわりのドラゴンたちが驚いていたのは赤子同然のザンジロウになびくオロチの従順さで彼らの視線はオロチにいっていた。オロチは一言も発せず、ザンジロウに首をたれている。
"ついてまいれ。客人"
言うと、モスラはそのままギドラの待つ竜王の間に向かっていった。
コジロウはというと、城にいるドラゴンたちの数に圧倒されていた。ところ狭しと並ぶ一体一体のドラゴンからは闘気のような息づかいが感じられて、悪魔の国クロギールがこの世界を荒らす前まではNo.1の立強国として君臨していた理由を見せつけられていたからであった。
コジロウはザンジロウをおぶったまま無言でモスラの後ろをついてゆくだけだった。
そんな中で一人だけ無邪気だったのがザンジロウだ。コジロウの背中でニコニコ笑顔を振りまいて宝剣をクルクル回していた。
"ここから先は神聖なる竜王の間だ。粗相のない振る舞いを気をつけられよ。そなたの国のためにもな"
モスラは言い放ち、扉を開いた。
#小説
#クルンクルンの世界

西野亮廣さんのモノマネみたいに夢が広がってゆけばいいなと信じてやってゆくよ!