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XENO公国 No.30

0030〜三兄妹の冒険

"貴様らか!皇帝に盾つく愚か者めらが!"
バケルは叫んだ。
群衆を率いたマコトたちは勢いづいていた。
"三の橋を開けてくれ!城へ行きたいんだ。もうボクたちのチカラは分かったはずだ!"
"そうかい。じゃあ、ひと勝負といこうじゃないか!"
不敵にもう一人の貴族ジャケルは言った。
"どれ、ゴンゾよ!抑えこめ!"
"お前たちに恨みはないが、俺にも守らねばならないものがあるのだ!"
ゴンゾが立ちはだかった。
"えっ?なにっ?発動しないわ?"
精霊の杖が手番を待っている。
"ボクのほうはいけそうだよ!"
マヒルが乙女を発動した"
マコトは呆然と立ち尽くした。
"お兄ちゃん?"
"では、こちらのターンという訳だな"
バケルは貴族のチカラを使ってマコトめがけて剣を振るった。
"ああっ"
マコトが倒れた。
するとバケルはマコトに近寄りその身体を抱え込んだ。
"なにすんのよ!"
"ゲン爺が捕まっているんだ。コイツは死んでない。あとはお前たち二人で倒すんだ。いいな?"
バケルはささやいた。
"ジャケル殿!私はコイツをさらってゆきます。後の二人をお願いします!"
そのままゴンゾがマコトを背負って群衆の中に消えた。
"ゴンゾにしては良くやったな。あとであのジジイを処刑してやるからな"
ジャケルは吐き捨てた。
"お姉ちゃん、どう?"
マヒルはマナカに話しかけだが、マナカは答えなかった。
"コレ、持ってて!"
マナカはマヒルに精霊の杖を手渡すと前に出た。
マナカはカードを出した。
"フン、知っているぞ!そいつの正体"
"でもあなたじゃ、私に勝てないでしよ。マコトを封じ込めたんだから"
マナカは三枚のカードから1少年を出した。
"なにをしようというのだ?こっちのターンだぞ!"
なんと精霊の杖がすでに1少年を呼び出していて、マナカが出したのが二枚目だったのだ。
"まず一人"
公開処刑か発動し、バケルが倒れた。
"これでお兄ちゃんの束縛が消えたわね"
"すごい!お姉ちゃん"

#XENO公国

西野亮廣さんのモノマネみたいに夢が広がってゆけばいいなと信じてやってゆくよ!