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クルンクルンの世界19

"ここは?"
マナカは周りを見渡し、つぶやいた。
"どうやらクルドーラに迷いこんでしまいましたようですな。シッシッシ"
デルは言った。
"うわっ!ドラゴンだ。ベック、お友だちかな?"
マヒルはベックを見たが、首をかしげていた。
"な、何者ぞ!ここを王の間と知っての狼藉か!"
ギドラが叫んで威嚇したが、オロチがギドラを抑え込んだ。
"これが我が主のチカラだ!バカモノ。この世界を正しい方向へ導く使徒が別世界から舞い降りたのだ。黙って成り行きを見守るのだ。モスラ!お前もな。オレには勝てまい"
オロチは言った。
"あなたがここへ導いてくれたの?"
マナカはザンジロウを見つめた。
そして扉よりコジロウが現れた。
"ザンジロウだ。失礼する。彼の父親でコジロウという。隣の国クルーグルから来た者だ。オロチ殿。そのことは本当か?"
オロチはまた黙ってしまった。
"この世界の混乱には私たちがなんとかできるってことなのかな?確かに私たちにはそのチカラがあると思うけど、あなた達が正しいことをしているとは言い切れないわ。詳しく教えてちょうだい"
マナカは言った。
"ふん。たかが子どもの集団ではないか!何が出来るというのだ?"
モスラは言った。
"じゃあ、あなた。マヒルを抑え込んでみなさいよ。その大きな図体で。出来るんでしょ"
マナカはモスラを煽った。
"もう、なんでボクなんだよ!自分でやったらいいのに"
マヒルはしぶしぶながら、飛翼の杖を振り払い、空中に舞い上がった。
"ただ空中に行くなら、我等クルドーラの竜なら朝飯前よ!我が炎を喰らうがいい!"
モスラが空中に飛び出し、マヒルに火炎を吐き出したが、その先にマヒルはいなくなっていた。
"どこだ!"
"ここだよ!ちょっと強い風だけどキミ丈夫そうだから大丈夫だよね"
マヒルはモスラの背後に回り込むと飛翼の杖で竜巻をおこすと、モスラの身体がグルグル回り出して、そのまま地上に叩きつけられてしまった。モスラはそのまま気を失ってしまった。
"やりすぎちゃったかな"
マヒルはマナカたちのもとに戻った。
"私とベックはもっと強いわよ"
#小説
#クルンクルンの世界

西野亮廣さんのモノマネみたいに夢が広がってゆけばいいなと信じてやってゆくよ!