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クルンクルンの世界18

扉が開いて中から声が響いた。
"コジロウ殿はここで下がられよ。余はオロチ殿と話しが所望なのだ!"
もちろんその声は2ギドラであることは言うまでもない。
"ふっ。ザンジロウ、一人で大丈夫か?"
コジロウが聞くとオロチは優しくザンジロウを包み込み御前へ進み出した。
ギドラの前に行くと、その後ろにはモスラが待機していた。コジロウは控えにいたが、その声は筒抜けだったので、不穏な空気になればすぐに飛び込める状態であった。
"さて、兄者いやオロチ殿、さっきから沈黙しているようだが、なにか事情がおありなのか?"
ギドラが聞いた。
"・・・・・オレはもうあの頃の凶暴なオレではない。我が主人ザンジロウ様がクルドーラはおろかクルンクルン事体を救ってくれる救世主と確信しているのだ。であれば主人が行動できるまで見守るまでだ。オレのチカラは知っていよう。クルドーラは我等に平伏すのだ・・・・"
オロチは静かに口を開いたが、その内容の暴力的な脅しには一切迷いがないように感じた。
"するとなにか?クルーグルに平伏せということなのか?"
"ザンジロウ様だ!焼き殺すぞ!"
オロチは威嚇に口から炎を吐き窓のカーテンを焼き払った。
"・・・・・兄者よ。我等も対戦とあらば兵を集め、多大なる犠牲を払おうと戦うつもりだ。しかしここで我等が弱体すればクロギールの思う壺なのだ。兄者とてクロギールの侵攻には手を焼いていたではないか!"
オロチとギドラが一色触発だったときに、ザンジロウはその間に入って宝玉の剣を高く捧げた。
すると宝剣から光りが差し込んでその中からヒトらしき姿が現れてきた。
そこにはXENO公国より旅立った英雄マナカ、賢者マヒル、雹族の竜ベックとクロギールの使番デルの姿があった。
#小説
#クルンクルンの世界

西野亮廣さんのモノマネみたいに夢が広がってゆけばいいなと信じてやってゆくよ!