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もの想う日々

関東甲信越が梅雨入りしたとか。
いよいよ雨模様の、少々うっとうしい日々が始まりますね。
今日の奈良は曇り空、時折小雨が降りました。
明け方までは結構な降りようだったせいか、
日中も空気は少しひんやり。

ご近所の田んぼは、ほぼ全て田植えが終了。
水中ではオタマジャクシが盛んに泳いでいます。
各所の軒先で子育てしていたツバメたちも、
今朝散歩に出たら、いつの間にか巣立っていました。

雨の住宅街は、湿った草木の匂いと、ほんの少し重い空気。
気晴らしのつもりが、帰りは軽い疲れを感じ、
ランチもそこそこに、ベッドで沈んでおりました。

というのも、

ここのところ、実家の様々な問題に頭悩まされ、
かなりグロッキーな私なのです。
物忘れが徐々にひどくなる高齢の母。
母の負担を軽減できればと、いろいろ画策してみるのですが、
こちらの思惑とは裏腹に、問題は多々起きるもの

精神面での療養を余儀なくされている姪っ子と、
仕事しながらそれを支えようとする姉。
そんななかでも、母が気になる生真面目な姉。
電話口で、いろいろ話を聞かされて、
同情はするけど、私まで憂鬱になってきます。

また、長く懸案のままである兄という放蕩息子。
唐突に実家に舞い戻ってくるという話になり、
いきなりそう言われてもと、姉も私もテンパりっぱなし。
その上、彼自身は携帯電話などの連絡手段を持たず、
長年居候していた彼女さんの携帯がたよりという、
なんとも面倒くさい状況。

どうして今さら、そういうことになるんやろうか…
母も心労ゆえか、ここのところ日中はぼんやりしてる。
物忘れもほんま、しょっちゅうになってきた。
私も奈良からちょこちょこ顔を出すけれど、
できることは限られてる。
母のことは心配だし、姉のしんどさもわかる。
でもね、でもさ……
私だって自分のことで精一杯なんだよな…

40代も半ば過ぎれば、こんなもんなのかもしれない。
末っ子だから、これまでは知らなかった家族関係のモヤモヤが、
今になって見えてきて、私を苦しめてる気がする。
幼い頃はわからなかった、複雑な家族の事情。
昔はただ不安だったり、怖かった事象が、
今度は私にも理解できる形で、新たな悩みの種になってる。

家族の問題って、一筋縄ではいかない。
何が一番良い方法か、どうすれば解決するのか。
母も他の家族も、そしてもちろん私も、
幸せに平安に暮らしていくために、
どうすればいいんだろうな……

奈良の新居に帰ってきて、1年が経ちます。
去年のあの清々しい気持ちが、もはや懐かしい。
今年の梅雨は、しばし憂鬱なもの想う日々となりそうです。

雨上がりの夏の太陽、あまり眩しくないといいな…

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