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vol.16 コンプレッションウェアが運動に及ぼす影響

こんにちは!
久しぶりの投稿です、、、笑
ま、そんなの気にせず見てください。

運動する時、何を着て運動しますか??
通気性のいいシャツ、タンクトップ、などでしょうか?
最近は、題名にもあるように、コンプレッションウェアという、ピチピチのタイツやシャツを着て運動している人も多く見かけます。特に、ランニングをしている人は、上下ピチピチ長袖のコンプレッションウェアに、半袖短パンを着て、帽子、サングラスというスタイルの人がとても多いように思えます。最近は、インナーシャツの性能がとても向上しているし、スポーツショップにたくさん出回っているので、使っている人も多いと思います。

では、そのピチピチシャツは、実際、運動にどのような影響を与えているのでしょうか?

○コンプレッションウェアの作り

最近のコンプレッションウェアは、ただピチピチしているだけではありません。製品によってデザインは違いますが、部位によって、圧力を変えたり、縫い目によって、筋発揮のサポートをしたりと、様々な工夫がされています。下肢で言うと、足首〜ふくらはぎまで圧力が高く、腿にいくに連れてら低くなっていくような作りになっているそうです。ふくらはぎは、第二の心臓と言われるように、下肢の血液を心臓に送るのに重要な働きをしています。そこに圧力をかけることで、より多くの血液が心臓に運ばれやすくなるのです。このように、コンプレッションウェアのデザインには、様々な科学的根拠があるわけですね〜。

○コンプレッションウェアの効果

参考文献 

https://www.jstage.jst.go.jp/article/rika/31/4/31_581/_article/-char/ja/

この実験は、何も着ないで運動した群と、コンプレッションウェアを着た群に分けました。運動中止条件として、最大心拍数の85%以上、呼吸交換比の 0.90 以上、収縮期血圧の40mmHgの増加としました。

先行研究により、段階的弾性ストッキングによる下腿圧増加は下腿静脈コンプライアンスを上昇させ、下腿の 静脈還流量を増加させることが明らかとなっています。さらに、下腿遠位から近位部への段階的な着圧減少は、下肢の静脈還流量と、その結果として心臓の一回拍出量を増加させると考えられています。

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これが実験結果になります。
一番上の表1で、心拍数が優位に低下しているのが分かります。これは、コンプレッションウェアの着用によって、全身の体表からの段階的着圧が静脈還流量の増加にしたがって、一回拍出量を増加させたことが原因と考えられます。一回拍出量が増加すると、心拍数が上がらずに、血液を体に巡らせられるので、疲れにくい体になると考えられます。

呼吸交換比、呼吸数、酸素摂取量に関しては変化が見られませんでした。

やはり、圧力をかけることで、血液の循環に影響を与えるということがわかりました。

先行研究では、体温にも影響があると言われているものもあるらしく、そこに関しての研究はここではされていなかったので、コンプレッションウェアと体温の研究も見てみたいところです。

○実用性

ランニング、スポーツをする際に、着る人が多いですが、心拍数を上げないということで、効果があることが分かりました。筋力発揮を研究した論文もありましたが、あまり差がなかったようなので、今回は紹介しませんでした。やはり血流に関する影響が大きいと思われます。主に持久的な運動をする際には、おすすめです。
また、体温に関する論文については、まだ調べられていないので、表面温度の低下なんてのが見られたら、尚更、コンプレッションウェアを着る価値が増えますね!

自分は、ピチピチの方が、中でズレないからという理由だけでとりあえず着てましたが、色々な効果があると知り、インナーにも少しずつこだわってみようかなーと思いました。

#コンプレッションウェア #運動生理学#血流#心拍数


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