失敗ベンチャーのど営業職で3年踏ん張った20代人材の強みと、ソコを汲み取れていない優良大企業の面接官&大手エージェント各社のマーケット構造について

僕が人材エージェントのリクルートエイブリック社(現在はリクルートキャリア社)新卒入社したのは2004年の4月。
第二新卒の方のキャリア支援にかかわるようになったのは、2005年7月でした。
2004年の立ち上げ期を少し過ぎて軌道に乗り始めた第二新卒キャリア支援部隊の中での最年少社員(末っ子の坊主)としての立場で、
自分自身も新卒1年目の営業職で完っ全に心が折れた経験をバネに、同じように新卒入社の会社でくすぶっているお客様と向き合い、再スタートをご支援させて頂くことから、
「本気で働く」キャリアが社会人2年目からはじまりました。

以後、フィジー共和国の学校、池袋のバー、銀座のバー、渋谷のIT人材会社、、、立場を変えながら「第二新卒」や「20代の営業系人材」の方々のキャリア相談に現場で向き合い続け、、、

早いもので、気が付けばあれから14年が経ち、子供もだいぶ大きくなり、僕自身も40歳手前のおじさんになりました。

このくらい長くかかわっていると、
求職者さん側の性質や、求人の性質を「マーケットの歴史の変遷」
として感じ取るようになってきました。

※まぁ~ 僕は感覚派の人間なので、マクロの細かい数字は出しません。
本業の人材会社さんのサイトなどで調べてみてください。


最近昨今のアベノミクス景気と少子化で、
転職を希望する第二新卒さん(2014卒~2019卒あたり)のクオリティがかなり落ちてきてしまっているのを実感しています。

人事や営業責任者の目線だと採用したい第二新卒〜20代後半の転職希望者さんが本当に減りました😅
全体的に、ヌルすぎる人(メンタルが弱い)考えてなさすぎな人(思考力が弱い) の比率が増えてきてますと。

その傾向は、年々加速度的に増しています。

人材全体が育つ環境、質としては、
世界経済の景気の波に連動していて、
2009~2012卒あたりの世代の人は非常にタフです。
※1999~2004卒の就職氷河期世代も同様にタフ

このころの営業系の新卒の方々は、不景気の中で解雇におびえながら、
「仕事があるだけでありがたいと思え!」という上司からの激ツメ、
無理 に近い新規開拓営業に朝から深夜まで明け暮れる 働き方がデフォルトでした。
まぁ~ かなり鍛えられている。

現在の2014卒~2019卒で、転職エージェントに登録している若手さんに目を移すと、、、

大企業の好景気で、大企業の採用数が膨らみ、実力以上の優良ブランド企業に入社できて安心してしまっている上に(自己過大評価)

働き方改革による労働環境の劇的な改善の掛け合わせで、
かなりぬくぬく生きてる若手社会人が多く、
鍛えられず、考え抜かずに生きてきてしまう。


これは、個人個人のせいではなく、世相というか、世代というか、
「マーケットの流れ」と捉えています。

労働者全体の全体の質はそれほど変わらない(少子化によるゆるやかな地盤沈下程度)のですが、
「転職を考える20代」が歩んできた労働環境のゆとり化と、
転職する時に使うチャネルの選択肢がダイレクトリクルーティングや個人エージェントなど、多種多様に変化したことも関係していると思われます。

要は、「ちゃんと働かず、ちゃんと考えずに、とりあえず転職活動をしている」
新卒大企業入社のヌルい20代が大量発生しているってことです。


【今の20代の営業系人材マ-ケット】
MARCH~早慶 出身者あたりのゾーンの営業系のご相談が一番多いのですが、(優秀層 とは呼ばれてるけど、新卒で総合商社とかgoogleとかの超優良企業の選考には落ちちゃってど営業職になった人ね。上位2%には入れなかった層で、15年前の僕と同じ属性)

転職活動中の方々からのご相談はいつも
・どのエージェントに登録しているのか?
・提案されている求人全件
・応募している求人
をご相談頂くたびに拝見しています。
リクルートさんも、パーソルさんも、マイナビさんも、パソナキャリアさんも、ほか、ベンチャー系のエージェントさん全社の保有求人が大体わかります。

総論、この世代は、転職するにしても、労働条件や社格が、基本的にかなり落ちます。
なぜなら、鍛えられていないので業務で成果を出す実力もないからです。

そんな彼らが選考に通過できる案件となると、、、
キャリアダウンになる案件をKPI指標に追われた経験の薄い20代のエージェントが、大量応募を進めまくっている。

んで、それなりに賢い20代はアホではないので、内定をとっても結局入社せず、どこにも転職する踏ん切りがつかない
⇒エージェント各社の担当者は徒労を積み上げ、管理職はさらにKPIの増量を押し付ける

そんなマーケット感です。
誰も幸せになりませんよね。
ちょっと悲しいなぁ。。。

いつから歯車が狂ったのか??
それも、10年周期で、毎回起こることなのだと思います。
日本の人材紹介業、特に第二新卒の転職マーケットは歴史がそんなに長くない。

ヌルすぎ第二新卒の大量発生は、まだ2度目ですね。
3度目、4度目も。僕たちが生きている間に繰り返すでしょう。
でも、少しでも、「学び」をHRに携わる次世代の方へお伝えしてもーちょい業界を良くなったら嬉しい

と考えて、こんなことを書かせていただいています。


大手⇒ベンチャー を志向するふわっとした20代さんって求人紹介する前に、「何を目的に転職をするのか」
キッチリ要件定義のキャリアコンサルをしないと転職は決まりません。

目的が明確な人、大企業の中でのハイパフォーマーの20代は、
リファーラルとか自主応募とかで迷わずに飛び込んでいきます。
エージェントにあまり登録しないし、登録しても参考情報を収集する
程度の使い方をしています。

一方で、大手エージェントに登録する大企業のハイスペック20代人材は、
考え抜けていない、悶々としている、ある意味、二線級の人材たちです。
(所属企業はまぁまぁだけど、その会社の若手社員の中で、中の上 以下のレイヤーの社員さんたちね)

面白い仕事 やりがいのある仕事、キャリアが強くなる仕事 を 会社から与えられていない時点、自分の力で掴みとれていない時点で、既に大企業の中での社内競争で脱落しかかっている人たちです。

※僕自身も、もともとそーゆー属性の新卒社員でした。

殆どの本人たちは他責的思考で、自分自身たちのせいとはあまり自覚をしていませんが、、

だから基本的には、転職をせずに、現職で踏ん張って、小さくとも何かしらの成功体験を積んだ方がいい。

というアドバイスをさせて頂くケースが80%以上のマジョリティだと僕は肌感覚で感じています。


優良大企業を退職してベンチャーに行く転職は、
・よっぽどやりたいことがある
・やりたいことが明確である 
・そのタイムフレームも明確に決めている
場合に、二度と大企業に戻れない片道切符の覚悟をして腹をくくって行く

場合以外に、僕はするものではないし、オススメはしたいともあまり思わないので(自分自身が、24歳の時に明確に起業するビジネスの業態と時期を決めて、25歳の時に大企業 年収600万円⇒激務どベンチャー 年収200万円の第二新卒転職をした経験者だから)

イマイチ転職支援の必要性は感じず、僕個人のエージェント業としては大手⇨ベンチャー の転職は一切取り扱っていません。
やってる会社や人がほかにいくらでもいるし。
ソコはまあ、やってる方々ががんばってください。

ちゃんと面談2時間くらいして(2~3回面談して)

何を得るための転職で、何を失う転職なのか?

をしっかり理解してから応募していただかないとまぁ~決まらないですよ。
ソコだけは言っておきます。



というわけで、今年の僕は、ご相談いただく20代の若手さんのほとんどは、社内での異動や、業務への取り組み方を変えるキャリアアップのご提案がメインとなり、
今年はお店でのキャリア相談がほぼ専門になっていた1年でした。

※エージェント業の免許はあるし、求人のご依頼は頂いているのですが、、ほぼ休眠状態です。儲からん(笑)

が、、、
今週は、2人も連続で、逆パターン。
「ベンチャー3年⇒大手 に行きたい」ご相談の方。
ブラックな労働環境のベンチャー企業で法人向け新規開拓営業を3年踏ん張ったバリバリの営業マンくん、営業ウーマンちゃんに出会えました。

これって、難易度がなかなか高い転職なので、
普通のエージェントは対応しないし(対応しても支援しきれず売上げが出ないので生産性が悪く手を付けない)
僕みたいな、大手をドロップアウトして独立をしているタイプの
個人エージェントの一部が、好き好んでハマっているマニアック系の案件です。


「ブラックベンチャー」
と呼ぶと、ちょっとニュアンスが変わってしまうので、
※別に反社会的なことをしている会社というわけではない。

ここでは、「失敗ベンチャー」と呼ぶことにします。
要は、経営がうまくいかず、激務薄給になっているベンチャー企業全般を指します。

今回は、
失敗ベンチャーで踏ん張った人材の長所と、特徴を書きます。

こういった属性の20代の方って、転職エージェントは大手からベンチャーまで各社使っているが、片っ端から案件応募させる流れ作業だとバカスカ落ちちゃうんですよね。
普通のエージェントさんが普通にやると、通せない。
普通の4倍くらい(面談を3回~5回くらいやる)ものすご~く丁寧に手をかけて、ようやく選考に通過する可能性が出てきます。

バカスカ落ちてしまう理由は明確で、
応募先の大企業に企業に在籍している面接官とは、
育ってきた世界が違いすぎて面接の1時間では相互理解が難しい

ということです。


実力が足りないわけではない



というのがポイントで、

入社さえできれば、入社後にとても活躍はできる

  が、選考で落とされています。

優良大企業にしか勤務経験のない面接官さんには
採算の悪いビンボーベンチャー、倒産寸前のブラックベンチャーの仕事がどれだけキツくて、
そこから逃げない人間の強さとは何か?
どんなチカラが身につき、自社のどの仕事に配属しえどんな役割でパフォ〜マンスを特に出すのか?

なんてことは想像が全くつかないから、
評価ができず、落としてしまう
んです。

大手企業や優良企業にしか自分自身の勤務経験のないエージェントさんもしかり。

超しんどいベンチャー企業で培った底力と実績を理解し、
大企業の面接官さんへわかりやすく翻訳するアドバイス技術 職歴書の書き方
を持っている人は極めて少ない。
何故なら自分自身に勤務経験がないからです。


たとえば、、、
ご相談を頂く方々って、大抵現職でボロボロになってやってきます。
過労死ラインを軽く超える月間300時間くらい働いて憔悴しきっている人も少なくない。
とてもじゃないがマトモに転職活動ができるコンディションじゃない。

だが、そういった激務の労働環境の経験のない大手エージェント側の社員さんは
求職者がどれだけ心身のバランスを崩した状態か想像がつかないから汲み取れない。

その結果、「今しか求人がありませんよ!」とか「離職期間が開くとヤバいですよ!」と煽られて転職活動をさせられ、
※いやいや、1~2か月くらい海外旅行や留学で休ませたほうが圧倒的にベターな状態で転職活動に臨めるのでBetterな内定が取れますよ!

微妙な企業の内定を取り、また次のブラック企業に横流しされていく、、、よりブラック度が増したりもする。

僕は、1社目こそ大企業出身ですが(当時が優良大企業と呼べたかは疑問っすけど😂)

3年目の出て以後はず〜っとヤヴァい会社やベンチャーの経営立て直しの仕事ばかりで現場を率いてきました。
だから、彼らとは、経験した順番が逆なだけ。
生まれは大企業だけど、育ちはALL失敗ベンチャー。

フィジーとかシンガポールの仕事ってパッと見楽しそうですが、、
仕事の中身は泥水の中で溺れ続け、もがき続けたような😅ドロドロな経歴です。

起業してからなんて、深夜の池袋の繁華街の裏路地、ラブホのとなりの築40年のボロビルの2階で一杯500円で酒売って水商売ですよ。

だから、ちゃんとした泳ぎ方は知らない(笑)
でも、だからこそボロボロになるまで働いた20代さんの痛みも強さも、これから伸びて花開くポテンシャルも、当事者としてわかる。

僕なりの失敗ベンチャーの定義は以下になります。
ぜひ、優良企業に勤務している人事さんや、エージェントの担当者さんには知っていただきたい。

・知名度がなく、商品力が弱い

・社長や役員の上層部が崩壊or 能力不足で経営トップの方針に一貫性がなく、戦略がコロコロ変わる or 戦略(戦いを略す)という概念がそもそもない

・その結果、現場の労働生産生が悪くとにかく会社にお金がない(赤字 現金残高が残り少ない)
※目安は社員一人当たりの年間獲得粗利益が1500万円を切っている。ヒドいところは1000万切ります。

・なのに経営者がムリ目なIPOを狙いたがる

・その結果営業目標がやたらと高い

・だが、顧客リソースはすべて自分自身で開拓が必要

・本来外注に出すべき細かい仕事も経費削減のために無理やり内製化して社員の残業で解決。

・その結果、月間労働時間が250Hの過労死ラインを超えている

・高い成果を出しても稼いだ粗利金額の1/10程度しか給料がもらえない

・社長や役員の上層部が結託して彼らだけが異常給与が高く、20代の営業職からの搾取に徹している

・離職率30%以上 退職者が続出している

・その結果、他の会社のことを知らない新卒入社社員しか定着しないし、新卒採用だけは上手い


はい!ギャグみたいな地獄ですねwww
最低最悪の会社ですよ。

まじで?って思うかもしれないけど、
こういう失敗ベンチャーっていっぱいあります。
優良な大企業や、投資がじゃぶじゃぶ入っているハイパーベンチャーーの数の何十倍もある。
あ、人材系のベンチャーって2012年くらいから、雨後の筍のようにシロウトさんが経営する会社が増えたので、こういう失敗ベンチャー、
むっちゃくちゃ多いです。

大抵、新卒の紹介業や、求人広告の販売代理店業をやってますね。


もーね、ローレイヤーの人材紹介業、人材ベンチャー各社は、新卒人材をブラックな環境で鍛えて輩出する業界になってます。
クライアント紹介する人材より、自社を辞めて出ていく若手人材のほうが質が高い。

まぁ、ある意味「優秀な人材を世に送り出す」という社会的役割を果たしているのかもしれませんが、、
私は元同業だっただけに、傷ついている方々に出会うと心が痛むし、
なんとか次の会社で、シアワセになって頂きたいって思います。


その結果、身につく底力、人材の傾向

・幸せのハードルが低い
⇒勤務満足度が高く、長期勤務継続しやすい

・仕事を振りやすい
⇒振った仕事は選ばず、好き嫌いせず全部前向きに取り組める

・上司からの方針や指示命令がコロコロ変わっても気にしない
⇒文句を言わず即キャッチアップしてくる

・スピードが速い
⇒ガタガタ言わずに即実行。

・自分の体を張れる
⇒TELアポや飛び込み、自分の個人SNSやプライベート時間を使った新規開拓営業にも抵抗がない

・経験している業務範囲が広い
⇒マーケや、販促、資料作成や、事務効率化、excelの数値管理などまで触っている
高価なITシステムとかRPAとか失敗ベンチャーには買えないからねww

・たまーにだけど、自分で事業全体を全部考えて行動できる人もいる
⇒役員たちがアホすぎて、若手MGRクラスが全部切り盛りして事業を支えていることがある

いかがですか?

仕上がりは上々です。
こんなステキな25歳~28歳の営業経験者、
採用したいと思いませんか??

すんげ〜仕事できる叩き上げ人材ですよ。

でも、現状、大企業や優良ハイパーベンチャーの選考では落とされまくっています。
自分の人を見る目に自信がない面接官は、「名前を知らない小さな会社出身の人」を採用する勇気がなかなか出ません。
求職者さんご自身に、自分たちの強みが全く言語化ができていないせいでもあるのだども、、、ね。

そういった方々にヒントをお渡しして、
自分のチカラで何とかするお手伝い。

失敗ベンチャーの激務薄給と理不尽から脱出して、シアワセに働ける優良大手企業に渡る橋を架ける。

僕のお仕事です。

倒産寸前の会社やお金のない会社は、
大企業の人には想像もつかないモラルハザード、哀しみ、怒り、裏切り、理不尽、が溢れる、戦争の次に最悪な、地獄のようなひどい世界です。

これは、自分の身を実際に置いて働いた人間にしか絶対にわからない。
これを立て直した人間の底力やスキルセットも、やったことのある人間にしかわからない。

僕の「人事責任者」のキャリアのスタートは10年前。

2009年、リーマンショック直後の時代に、初めて「取締役」 という立場でお仕事をさせて頂きました。

ミッションは、株式上場に失敗したベンチャーの立て直し。

28歳の時です。


「俺と一緒に働こう!」と口説いた部下たちの期待に応えられず、
自分も朝8時から 深夜の2時ごろまで毎日20時間近く働き続けても足りず、1人、2人 と 心と体を壊した部下たちが辞めていく。

それでもお給料をお支払いできるお金が会社になくて、

必死で努力して働いている部下の首まで切る。

一生消えない、忘れられない原風景。

飲み屋になったのに、未だにHRのお仕事に手を出してしまうのは、、、

あの頃に裏切ってしまった部下たち、お客さまたちへの贖罪 なのかもしれません。

ちょっと意味がわからない思い出話をしてしまいました、、かね。すみません。

※今は優良ホワイト企業になって株式上場もしてます!

フィジー留学、とってもオススメです!

「失敗ベンチャー」

は景気が後退した時に、さらにたくさん出現するので、
その時に、わかります。
大企業の下請けの仕事で売上を担保している地方の中小企業の多くも、
コストカットのしわ寄せが直撃して、似たような状況になります。

お話を 人材 の話に戻しましょう!

そんな環境の中で、グレず、悪意に染まらず、
キレイな心を持ち続けて踏ん張り抜いた20代後半って大企業に中途入社するとほんっとーに大活躍するし、
部門全体に良き新しい風を吹き込みます。
人の痛みがわかるから、良き管理職や育成担当にもなります。
景気が後退したり、組織コンディションが最悪になった時に逃げの転職をず、その時に使命感を持って真価、底力を発揮する、会社/オーナー経営者にとってはいわば「保険」になる人材です。


私の古巣のリクルートキャリアの肩を持つわけではありませんが、、
リクルートは比較的、こういう人材の採用が上手ですね。

世界観や実務スキルまでが理解できて採用をしているわけではありませんが、、、
会社のカルチャーとして、
「しんどい環境でがんばった。やり抜いた」人が好きな優しい人が多いのと、
リーマンショックを経験した30代半ば以上の世代は元々かなりブラックな働き方を経験しているからけっこう同類だったりするw
ということがあるのだと思います。

あ、補足させて頂くと、「踏ん張った」とか「頑張った」の定義ですが、
「ただ会社に在籍していた人」
は僕は全然認めません。

目線はそんなに甘くないです。

あくまで数字です。

「頑張った」とは、
粗利益で年間3000万円以上 会社に利益をもたらしたハイパフォーマー
を指します。

4000万くらいほしいかな、、、
これくらいやった人にハズれはいない。
大抵、部下の2~3人の育成は任されています。
入社1年で無理やりMGRに任命されたり、マーケも兼務しろ!とか、
人事も兼務しろ! とか、いろんな人がいる(笑)

失敗ベンチャーで年間4000万の粗利を稼ぐ人は、
環境の整った大企業で1億円稼ぐ人と、大体戦闘力は同じくらいです。
言い換えると、優良大企業がこういう人を取ると、職歴書に書いてある数字の2.5倍くらいのパフォーマンスを出します。

ハダカで4000万稼ぐ人は、
大企業の名刺渡すだけで、年に8000万~1億くらいふつうにやります。
余裕余裕。

働き方改革が進んだ今となっては、ブラックな環境で鍛えられたこのような若手人材は、本当に希少なレア人材になってきました。

希少だからこそ、ここ3年くらいしか採用の経験のない方、エージェント経験のない方は面接や面談の経験の母数そのものが不足してしまっているのだと思います。

「6か月 の短期離職の履歴」を見たとき。

面接官の殆どは何もポジティブな要素を感じ取れていない。

その半年がどんな世界で、どんな仕事で、どんな苦労をして何を学び、
どう人生観が変わったのか?
汲み取れる人が「採用する側」「担当するエージェント」
に圧倒的に不足しています。

一度失敗してから這い上がった人って本当に強いですよ。
失敗したことのないキレイな育ちの経歴の人には、どうしてもわからないんだよなぁ。。。どうか汲み取ってあげて頂きたい。

で、最後に、僕が何が言いたいかというと2つです。


1つは、優良企業の人事さんや、大手勤務のエージェントさんへ。
どうかブラックな労働環境の20代の営業系の若手の実績、力をもっとくみ取る努力をしてください。
「当社への志望理由が明確ではない」というクソみたなジャッジで落とす優良企業の坊ちゃん人事や坊ちゃんエージェントが多すぎます。

坊ちゃん人事は「仕事の意義は?目的は?会社の存在意義は?」というある意味牧歌的な世界で育ち、「何を言うかの世界」「努力をすれば報われる世界」で生きて仕事してるけど、

失敗ベンチャーの営業職の若手は「努力をしても報われない世界」で「利益を出す」ことで毎日を必死に生き延びてきています。
「仕事の意義は??」なんて問いかける上司にも恵まれず、そんなことを考える余裕もなく、ただただ必死に生きてきた人たちです。

ぶきっちょで、言い訳をして生きてこなかったので、説明能力は低い。
だから面接での対応力や論理構成の完成度は低いと思います。

ただ、思い当たる面接官の方は、ぜひ、もっと掘ってみてください。
現場にぶち込むと、とにかく「やる」人たちです。
落としちゃうと、勿体ないですよ。まじで。

人を見る目のない採用担当者をすっと飛ばして、役員さんや営業部長さんに直接ご紹介するエージェントさんは増えてますね。
腕の良いところほど。
そんなオペレーター人事、いる意味ないし、これから先、生き残れないぞ。
AIに任せたほうがマシだ。

分かる人には、顔つきで感じ取れます。
面接相手の目を、よーーく見てください。
言葉が下手でも、「逃げない目」をしているから。


もう一つは、、、僕の仕事の自己紹介。

僕はこういう人の支援でこそ本領を発揮するし
僕にしかできない支援だと思って使命感を持って喜んで向き合わせていただきます。
だって、同じ畑で育ったのだもの。
努力も、強みも、哀しみも、喜びも、むっちゃわかるよ(笑)

ブラック企業で踏ん張った営業職の20代の、
優良大手企業への転職支援
僕の専門領域なんでしょうね。
⇨結果を見ると、そう見ざるを得ない😂

困っている方や、ボロボロになったトモダチのいらっしゃる方は、
助家をどうぞご紹介ください。
一同で、暖かくお迎えさせてキャリアの支援をさせて頂きます😊
エージェント業の領域に限らず、自主応募のご相談も大歓迎です。
フィーにならなくたっていいんです。
僕たちは、BARだから。飲み代を頂きます。
激務薄給の若手さんからは、あんま取れないけどね(笑)

もしも、
人生に一度は大きな会社で働いてみたい
業界一位の会社でスケールの大きな仕事をしてみたい

という夢があるならば、、、
僕は、BARカウンターで一緒に伴走してその夢を叶えさせて頂きたい。


あ、でも、お店の住所も連絡先も、非公開ですw
ごめんなさい。

お店狭いからさ、お客さんが来すぎちゃうと、、入れないんです。
僕のお店の場所を知る、友人のみなさまからのご紹介いただいた方(頑張ってる方!やる気のある方!)
から向き合わさせていただきます。

人の世、人のつながりって、けっこううまくできています。
ご縁のある方は、きっと自然とお会いできる日が来ると信じています。

この話、、、ほんの少しでも共感するベテランの人事さんやエージェントさんがいらしたら、
「採用する法人側の認識を変えていく活動」を、ぜひ各自でお願いさせて頂きたいです。


これは、経験の浅いエージェントや、採用担当クラスだとなかなか難しいお仕事だと思います。

流れ作業ではない、こういう新しい出会い、新しい採用成功パターンの仕事を成してこそ、
マクロでマーケット全体を見たときに、「自分が介在する意味がある仕事」の一つになるんじゃないっすかね。

今週も一週間、おつかれさまでした!
よき週末をお過ごしくださいませ。


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