深夜のせい家で、書いたやつ
やっぱり、思うけど、ラーメンのせい家が好きだ。
仕事が遅くなって、家にはご飯がない
(自分でいらないっていったけど)。
他の店は閉まってて、ここしか空いてない。
だから、最初は、「やれやれ」なんて感じで店に入る。
そんな気分で、せい屋で、コーン(100円)をつまみに
ビール(380円)を飲みだすのが好きだ。
なんとなく飲んでるとあっという前に時間がすぎる。
#BGMの普段きかない浜崎あゆみの声がなんとなく心地よくなってくる
「もうちょっと飲もうかな?」なんて思うと、メニューには餃子3つで100円というプライス。
餃子は食べたいけど、6つはいらない。そんな私の深夜1時の「わがまなオーダー」にリーズナブルに答えてくれるせい屋の心構えが好き。
「飲み足りないや、俺」って気分で、追加でコーン(100円)を
オーダー。あわせて、ほうれん草もオプションのつまみでオーダー(110円)。
やっぱもうどうせ遅いし、もう1本飲んでくかな、なんて気持ちで瓶ビール(380円)を再オーダーしながら、カウンターでいろいろなウェブサイトを見てる。
背後では、「世界中の誰よりきっと」中山美穂withWANDSが消えゆき、
南こうせつが流れる。アンニュイ。エモい?(使ったことのない言葉)
そんなせい家が好き。
僕は予感する。
僕は最後に、ラーメン(500円)を食べるのだろう、と。
数分後、その予感はきっと確信に変わる。
にんにくをいれ(どうせ寝るだけだ。明日のミーティングも頭をよぎるが、
気心の知れた皆さんなので食べないという選択肢を排除。もちろん、生姜
も入れる。豆板醤もいれる。お。僕ははじめて、トウバンジャンが変換さ
れることに安堵とかすかな驚きを感じる)、
そして、ラーメンをきっと食べるだろう。
本当の意味でのワンコイン。消費税の悩みは多分ない。
百円玉で買えるぬくもりは過去のもの。インフレ(デフレ?この差異は43歳になっても未だにわからない。円高と円安もだ)の切なさ。
そうだ。高校生の時代、もちろん僕も尾崎に憧れた。
しかし、バイクを盗まれた時(高校時代のバイト代をためて買ったDuo、
理由は浪人中にテニスのスクールに通うためその目的はサークルでモテる
ため。当時の私は大学に入って、テニスサークルに入って楽しもうと思っていたのだ。だから、浪人中にテニスを上手くなろうとう戦略。今思うとアホだ。が、当時そう思っていたのだ。久里浜まで原チャリで20分のスクール。というか、スクールも女子大生いるんじゃないか?という予感。浪人中なのにどうするの?俺。みたいな『冬物語』なシュミレーション。
でも。
それは、おばあさん達(当時のイメージ70代の僕の婆さん達)のミニスカートという現実に打ち砕かれた。
その結果、大学に入ってもトラウマでサークルに入らないという未来)。
そんなこともあり(というか原チャリを盗まれるのは大学時代だが)尾崎への憧れは、恨みに変わる。
盗むなよバイク。困るから。
そんな中、2016年の6月に、ワンコインで買える暖かさ。うまさ。太麺。濃いめ。
せい屋はすごい。
会計のタイミングで、合計をきいた僕は、いつものように戸惑うはずだ。
1670円です。
という声に。女性(海外の方だ、どこの国だろうか、いつも元気に働いている)の声に。
いわば、予定されたデジャブ
「安くね?」
「計算間違えてね?」。
戦う悪魔と天使。
左脳で、暗算する私。
しかし、違うのだ。
「間違いない」のだ。
この驚きを胸に
私は家路につく。
結論の場面だが、結論をいう。
私はせい屋が大好きだ。
味とかじゃないんだ。
そう。在り方が好きなんだ。
って書いてたら餃子が冷えた。参ったね。
でもきっと、20分後の私はこの経験をするのだ。
今、流れるBGMは、
「斉藤和義 ウエディング・ソング」良い曲だ。
いいたいのは、せい屋はほんと安い。
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