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東京圏に住む方は「Stay Home!(うちですごそう!)」(4/5朝更新)

(4/5朝追記:この記事は4/5 3:00頃に公開したのですが、10:00頃に一部見直しています。眠くて願望フィルターが数値を甘く読ませたみたいです🙇)

小池都知事の2週続けての週末および夜間外出自粛要請、そして東京における累計感染者数が1,000人を超えたという話、東京では医療機関の限界が今にも起こりえるという医療関係者からの悲鳴の様な情報発信など、いよいよ日本の首都東京でもロックダウンか? 緊急事態宣言か? と、緊張感が高まってきています。実際の所はどうなのでしょう? ここ数日の感染者数(PCR陽性件数)の増加を確認してみましょう

(4/5朝更新)春分の日3連休の影響、爆発には至らなかったけれど…

日本

毎度おなじみとなってきた片対数グラフに4/5までのデータを追加してみました。

4/1に投稿した記事では「春分の日三連休における外出などの影響が「見える化」するのはこれから」と題し、4/3~5に感染者数の増加幅が大きく悪化する(片対数グラフの傾きが目に見えて変わる)と予想していたのですが、4/5までのデータをみると、幸いなことに、最悪の想定(R0=2.5)よりは下回っている状況です。

ただ、4/1頃に予想していたR0=1.7よりも徐々に加速がつき始めていて、悪い数値(R0=1.9→2.2程度?)で推移しています。片対数グラフで徐々に傾斜が急になっていくのは他国にはない傾向(他国は一気に爆発して、その後の対策で徐々に緩やかになっていく)で非常に不気味です。

東京近郊における市中感染はかなり深刻になってきている?!

特に感染者数の増加が日々報道されている東京はかなり危険水位が上がってきたのは間違いなさそうです。
感染症医で沖縄の地域医療に従事しつつ厚生労働省にも応援職員として駆けつけて働いている高山先生がこのような投稿をされています。

それ程長くない投稿なのでぜひ全文読んで頂きたいのですが、特に危機感を感じさせるのは以下のような表現です。

都内の病院で働いている友人たちの話を聞いていると、疑っても検査せずに帰宅させているケースが増えているようです。
軽症で受診していない人もいるでしょうから、感染者数の実態は、報告数の数十倍に及ぶかもしれません(個人の見解)。
すなわち、東京都において、大きな流行が始まっているのです。
いま、多くの「いのち」が危険にさらされています。

個人的見解とは言え、様々な感染症と戦った経験を持ち、今回も応援で厚生労働省の対策チームに入って様々な情報に触れている高山先生が「報告数の数十倍に及ぶかも」と言う肌感覚を持っているという事は非常に重要です。

東京の累計感染者数(PCR検査陽性件数)は現在1,000人程度

高山先生のいう『数十倍』というのは大雑把に『10倍よりは多いけど、まだ100倍には至っていないだろう』という塩梅だと考えると、未発症の方も含めれば概ね2万人~7万人くらいの幅に収まるのだろうと思われます。

桁数の感覚をつかむ程度でしか信憑性がない数字ではありますが、例えば中央値の4.5万人の感染者がいるとすると東京の現在の人口は約1,388万人なので

1,000人の中に3.24人の新型コロナウイルス陽性者が!!

という計算になります。東京にお住まいの方が外出をすると、概ね309人とすれちがうたびに1人の感染者と出会っていることになります。150世帯程度のマンションの中には1名の陽性患者が居ることになります。山手線車両の1両当たりの定員は160人程度ですので、11両編成の山手線1本に平均5.7人の陽性患者が居る計算になります。

ただし、実際の感染者はこの大雑把な仮定のように平均的に分布している訳ではありません。新型コロナウイルスの感染拡大は非対称で、多くの方が誰にも感染させずに治る一方、5人に1人の方が何人もの感染拡大を引き起こす(クラスター源になる)ことがわかっていますので、実際には上記したような平均的に感染者が存在している訳ではなく、東京の各所にまだクラスター対策班が見つけることができていない、どこかの地域や集団の中で、静かに、しかし確実に感染が拡大しているのでしょう。

とにかく、単なる机上の仮定にすぎませんが、東京では1回外出する度に複数回感染者とすれ違っている可能性の方が高そうだ、という状況になっていることは間違いなさそうです。

そのような状況であっても、みなさんはそれでも日程繰り延べや延期や中止ができる予定を強行されますか? 出張などで東京に向かいますか?

「Stay Home!(うちですごそう!)」

これがもっともウイルスにとって嫌な行為です。新型コロナウイルスは空気感染しません。蚊などの昆虫が媒介するという特性もなさそうです。感染はもっぱら「ヒトーヒト」の間で起こります。ということは、みんなで家に居て他人と物理的に接触しなければ、ウイルスは移動手段を失って感染を広げることができなくなるのです。

「新型コロナウイルス感染症に関する専門家有志の会」降臨!!

なんと、政府の新型コロナウイルス感染症対策本部の専門家会議などで活躍する先生方がnoteで有志の会を結成し、様々な情報発信をはじめるそうです。

今回のような「国難」における「リスクコミュニケーション」にしっかり取り組んで、国民と専門家が手を取り合ってウイルスと戦おうという決意の表れだと思います。noteユーザーはぜひチェックしてみてはいかがでしょうか?(私も早速チェックしました)

専門家の知見を学び、できるだけ感染しない/感染させない行動変容をみんなで達成してウイルスに打ち克ちましょう!!

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