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緊急事態宣言が5/31に延長になったので、素人予想を更新してみた

5/6に以下の予測を書いたのですが、さすがに政府の方も「ヤバイ」「解除無理」と分かっていたようで、東京都、京都府、大阪府、兵庫県に出されていた緊急事態宣言は、愛知県、福岡県が追加された上で5/31まで延長になりました。

また、まん延防止等重点措置は、宮城県が5/11に解除されますが、沖縄県、埼玉県、千葉県、神奈川県、愛媛県に加え、今日から北海道、岐阜県、三重県が加わって、こちらも5/31までの延長となりました。

そこで、この延長の影響を加味した上で、予測を更新してみました。

予測の条件について

今回の予測の仮定、および計算式は以下の通りです。

≪予測の仮定:新規陽性者数が以下の条件で推移すると仮定≫
①4/25以降の1週間増減率(R)≒1.10(7日間で新規陽性者数が1.1倍になる)
 (4/12に東京・京都・沖縄にまん延防止等重点措置が適用されて約2週間)
②5/7以降のR≒0.90(7日間で新規陽性者数が0.9倍、つまり1割減となる)
 (4/25に東京・大阪・兵庫・京都に緊急事態宣言が適用されて約2週間)
③6/15以降のR≒1.25(東京等にまん延防止等重点措置が適用される前のレベル)
 (5/31に緊急事態宣言が解除されると仮定し、その2週間後)
≪計算式≫
「入院療養者数」≒「過去12日の新規療養者数の和」
「重症者数」≒「8日前の入院療養者数×重症化係数(2.1%)」
「死者数(7日間平均)」≒「12日前の重症者数×死亡係数(8%)」

予測結果

まずは、5/6のnoteに掲載した「5/11で解除されていた場合」の予測を再掲します。ほぼ効果見込めず、入院療養者数が5/1比で5,000人くらい(5/1・58,722人→5/29・53,885人)しか減らせない予測でした。

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続いて、5/31まで宣言が延長され、継続的に1週間増減率(R)≒0.9で推移すると仮定した場合を以下に示します。

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この場合、緊急事態宣言を5月まで延長すれば、入院療養者数が6月中旬に4万人を切る所までは減らせそうです。

考察結果:5月末まで延長しても解除条件は揃わないと思われる

では、入院療養者数が4万人を下回れば解除可能か? というと、とてもそんなレベルではないな、という感じがします。もう少し細かく見ていきましょう。

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5月末に宣言を解除すると、新規陽性者数は6月2週目まで減り続け、中旬には底を打ちます。その時点の新規陽性者数は3千人以上/日程度と予測されます。あっという間に第4波に繋がった前回の緊急事態宣言解除時の新規陽性者数が千人/日程度ですから、前回解除された状況にすら、遠く及びません

入院療養者数も4万人弱で、前回解除時の状況(12,000人前後)の3倍以上です。

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重症者数や死者の数に至っては、5月末頃にまだピークを越えていない可能性が示されています。つまり、医療機関にとっては「最も厳しい状況が続いている」のが、5月末に予測できる姿です。

ただ、このnoteを書いている5/9現時点では、4/25以降の緊急事態宣言の効果でどの程度Rが下がったか? まだはっきりしません。(GWの影響で発表数に誤差が大きい) 来週末(5/15土)くらいまでの経過を加味して、再度この予測が更新できれば、と考えています。

ただ、感染者が劇的に減っていく、という事は考えにくく、現時点での結論は以下の通りです。

【5/31での緊急事態宣言解除は難しく、緊急事態宣言の再々延長は不可避と思われる】

こんな予測をせざるを得ないことがとても残念ですが、わたしの素人予想では明らかに不可能です。ただ、これよりももっと精密な予測は、きっと政府内や都道府県では共有されているはずなので、5月末までに”真に国民が協力したいと思える対策”を立案していることを願いつつ、日々コツコツ感染予防対策を実行したいと思います。

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