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全国的には減少に転じたけど、実は地方にとっては今からが本番という話(新型コロナ)

全国の新規感染者数が減少傾向に転じた

新型コロナの新規陽性者数、全国の数がやっと減少に転じてきました。7日間平均でも、5/14(金)をピークに、1週間前比0.9以下のペースで減っています。

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(これらは、5/14のピークに新規陽性者数(予測)の値を揃えて最新のデータに沿って出した予測グラフです)
(5/18の死者数が突出していますが、兵庫県の事務処理が間に合わずに公表されていなかった100件以上の処理が一度に反映したためです。死者数にせよ他の数値にせよ、それぞれ公表できる段階で積算されるため、このように遅れて反映、という事態は常に起こっています)

これらのグラフから読み取れることは、以下の通りです

全国の新規陽性者数は今後しばらく減少し続けるだろう
・全国の療養者数もここ数日でピークアウトするだろう(実態は既に減り始めている)
重症者数は5/23頃に一番多くなり、その後、減り始めるだろう
死者数は、6/4頃最も多くなり、その後、減り始めるだろう

この減少傾向は関東・関西の状況反映

ただ、この傾向は全国一律ではなく、関東圏と関西圏の減少が大きく反映している事が見て取れます。

東京

大阪

ご覧のように、特に大阪は顕著に新規陽性者数が減っています。医療現場の災害状況が多くの方に伝わり、行動変容が起こった結果だと思います。

一方、他の地方都市では今、感染拡大が起きている

一方、他の都市に目を転じると、むしろ医療の逼迫はこれから本番を迎える状況だという事が分かります。

北海道

愛知

広島

福岡

沖縄

各都市、一旦ピークアウトしたように見えるのはおそらく間違いで、実態としては、
・5/6~12:GWの移動に伴う新規感染者が判明して増加
・5/19~:GWで感染した人による市中感染例が見える化し始める頃

ということで、これから地域での新規陽性者数判明の本番がやってくると思われます。
ただ、関東・関西に比べて母数が少ないために、今後は全国で合算されると関東・関西の減少に紛れ込んでしまい、地方の感染者数増が見えにくくなる危険があります

全国の地方都市は、都心部に比べて医療体制は更に余力が少ない場所が多く、むしろ、より深刻な状況に陥る可能性すらあります。緊急性の高い状況はまだまだこれからも続きます。油断無く過ごしましょう。

地元三重県は、特に北勢部において接触機会を減らす努力を

私たち三重県も、感染者数が高い状況が続いており、減少の兆しは見えません。

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生活圏域の実態から考えると、愛知県の感染者数が減少に転じない限り、また三重県内に新たな飛び火が舞い落ちつづける状況なので、愛知県との通勤・通学など交流が多い地域(松阪市あたりまで)では新規感染者数の高止まりが続くと思われます。

・体調に異変を感じたらまず休んで経過を自分で観察する
・できるだけ同居の方以外のとの接触時間を減らす
・感染が成立しそうな密な環境には出歩かない
・ひとが居る場所では不織布マスクをつける
場面が変わる時は手洗いをする

などを徹底して、小さい火の間に、コツコツ消していきましょう。

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