![世界の感染者](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/20743710/rectangle_large_type_2_67a851106d64bc396412d935988aef00.png?width=800)
世界におけるCOVID19感染拡大と日本を比較してみた
いま、新型コロナウイルスが急速に拡大しているのは…
新型コロナウイルス(COVID19)の世界的なパンデミックが近づいてきました。日本国内だけをみていてもこのリスクは掴めませんし、一方私たちが日々色々と困難な中頑張っていることがどの程度効果を持っているのかも実感しにくいので、世界で今リスクがあると言われる国々と感染者数を比較してみました。
この表はWHOで公開されているレポートから感染者数の多い国を抜き出したモノです。中国が突出しているのは分かりますが、その増加はかなり頭打ちになっています。一方で懸念されるのが急激に感染者が増えて全土移動規制をはじめたイタリア、韓国、そしてイランです。
加えて、今はまだ総数は多くありませんが、感染急拡大し始めている心配な国が、日本でもニュースになりはじめたアメリカ、そして日本ではあまりまだニュースになっていませんがスペインです。
これらの国々の感染者の推移をグラフにしてみました。
総数が多いとはいえ、中国は完全に制圧に成功しつつある様子が分かります。そして、韓国と、イランも少しずつ傾きが緩やかになっているので、頑張って拡大を留める努力が実りはじめている手応えが見て取れます。
一方、イタリアは感染拡大が止まらず、フランス、スペイン、アメリカは急激な増加が今まさに始まった様に見えます。
日本の対策は他国に比べて効果を発揮している!
これらの国々に比べ日本の感染者の報告数は明らかにゆっくり増えている様子も分かります。石けん手洗い、不要不急の外出自粛、不特定多数での集会の自粛、不特定多数が出入りする場所の殺菌清掃の実施やこまめな換気の実施などが功を奏していると言えます。これらを今後も着実に行うことで、「ピークを下げて医療崩壊を起こさずに各個撃破する」という専門家委員会の出した目標に向かっているように読めます。
感染者数を各国人口で割ってみることで医療への負担度を見える化
ところで、医療に対する負担がどの程度進んでいるか? は患者数そのものでは測ることってできません。そこで、各国人口で感染者数を割ってみたのが次の表です。
もちろん各国の医療制度の充実度には差がありますが、人口あたりの患者数が分かれば、医療を含めた社会システムに新型コロナウイルスがどの程度負担を掛けているか、概ね予想ができます。
この表から読み取れるのは、韓国・イタリア、イランはすでに中国以上に厳しい状況にあり、特に感染者数の急増が続いているイタリアが今世界でいちばん厳しい状況にある、ということです。
そして、私には意外でしたが、イタリアと交流が多い欧州各国もかなり負担が増しつつあることがわかります。
それらと比較して日本は実は世界(除く中国)と比較しても患者数を少なく押さえ込んでいる、ということが分かります。
今、日本各地で取り組んでいる対策をもう少し続ける事は意味がありそう
世界の状況と日本を比較してみましたが、日本は「踏ん張っている」のは間違いなさそうだと感じました。大変な毎日ですがもう少し頑張りましょう!!
ただ、この先間違いなく医療への負担は高まっていくはずです。医療者のみなさんが存分に力を発揮できるように、「軽症者は自宅療養する」「患者からPCR検査を要求しない(診断した医師が必要と感じたらやってくれます)」「健康に気を遣って他の病気にもならないようにする」など、自助努力を続けましょう!!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?