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感染者数が【×微増→急増】に転じたので、近未来予測をしてみた(21/3/27版)

3/12、19に近未来予測をしていたので、その答え合わせと近未来予測を改めてやってみました

予想は、再度悪い方にハズレ

3/12,19にそれぞれ近未来予測をしたのですが、3/12の近未来予測はR(1週間の増減率)が+0.05(R=1.05→1.10)と、5%程度悪い方向にハズレましたが、それを受けて修正した3/19の予測は、更に悪い方向にハズレました。

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2月後半からR=1.1程度で推移していた新規陽性者数が、3/23を境にして、完全に加速がついた状態になりました。10日〜2週間前の感染状況が反映しているので、実際には3/9〜13頃を境に状況が変わったことになります。

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1週間で1.4倍に

新規陽性者数の7日間平均の増加が急増したここ数日ですが、増加率はほぼ一定に見えます。これに近似する想定線を引くと、ほぼR=1.40(1週間で新規陽性者数が1.4倍になる)になっていることが分かります。つまり、現在2,000人/日程度で推移している新規陽性者数は来週(4/3頃)に2,800人/日位に増えている可能性が高いことになります。この想定線をそのまま延ばしたグラフがこちらです。

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想定線は日々の増減を平準化するための7日間平均の値で考えていますが、7日間平均では、(土日の検査減の影響で)増加中は実際の感染者数を後追いする傾向があります。それでも4/1には2,000人、翌週4/9には3,000人、4/15には4,000人を超えて、第3波の緊急事態宣言発令時の新規陽性者数と並ぶことが想定されます。

1都3県の緊急事態宣言解除の影響が出てくるのは3/30〜4/3頃以降

現在の新規陽性者数急増は主に宮城県(と山形県などの周辺県)、大阪府と兵庫県(2回目の緊急事態宣言が先行解除されたところでの再増加)、沖縄県など、首都圏以外での急増が要因となっています。

この期間、全体の1/3以上を占めている1都3県の新規陽性者数は微増に留まっています。逆に言えば、今後の新規陽性者の傾向には、首都圏での感染者数増減が大きく影響を及ぼすことが考えられます。

4月前半には現在の対策では制御困難な状況に

1都3県の緊急事態宣言解除は3/21でしたので、その影響が見える化し始めるのは、3/30〜4/3頃以降。そして、「規制の緩和」による変化は当然【新規陽性者数の増加】の方向に働くことが考えられます。

つまり、R=1.40がより大きい数値に変化すると考えられます。更に全国各地での年度替わりを受けた転居や歓送迎会、新年度事業や大学等の対面再開、オリンピック/パラリンピックに向けた各種行事による感染増も加わることが容易に想像できますので、R=1.4がこのまま続く、というのが最も楽観的な予測と感じます。

その最も楽観的なR=1.40程度で推移したとしても、4月前半のうちに一部の府県では医療の逼迫が生じ、今までの緊急事態宣言に相当する対応を実施せざるを得ない状況になると思われます。

希望は捨てず、しかし現実を直視した行動を

この数日で状況が激変しており、今回はかなり悲観的な近未来予測になってしまいました。しかし、この1年で私たちは新型コロナの感染がどのような場面で起こりえるか?をしっかり学んできました。もう一度それらの対策を”みんなで”徹底できれば、10日〜2週間後に新規陽性者数を減らしていくことも充分可能です。

”みんな”での取り組みを今日から始めれば、4月中旬の緊急事態宣言発出をギリギリ食い止めることができるはずです。希望を捨てずに取り組み続けましょう

とはいえ、そういう理想的な未来は訪れないつもりで、4月半ばに国内のいくつかの府県で緊急事態が発出される、という可能性を前提にした仕事や生活の想定をしておくことが、インパクトを和らげる為に大切だと感じます。

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