性格分析のすすめ【エニアグラム就活編】

はじめに

こんにちは。ヤスシです。これでも22卒理系院生やってます。さて、今回は前回の【エニアグラム基礎編】を踏まえて、実は本当に書きたかった就活編をやります。今回は割と主観的にに書きます。その中で各方面の方々をディスるような表現が出るかもしれませんが、芸風なんで気にしないでください。

各タイプの基本的な説明は前回の記事を参考にしてください。
以下にそれぞれのタイプについて時間の使い方人間関係恋愛仕事お金の使い方という観点で述べていきます。

タイプ3 (商社・外コンタイプ)

まずはタイプ3 (達成する人)の性格についておさらいです。
・人から「デキる奴」だと思われるために、努力し競争する。
・圧倒的な成果を出すこと、高い専門性を持つことを重要視。
・価値は自ら作り出すものであり、人の存在そのものに価値はない。

本来の自分には自信がなく、無価値な存在だと感じています。それゆえ、何かを達成・成功することで、他人から価値ある存在だと認められたい欲求があります。これを就活に当てはめると、ブランド収入が高いとされる総合商社外資系コンサルティングファーム志望の方々に多いのではないでしょうか。以下に価値観を記しますので、総合商社のOB訪問を難なく繰り返す方や、憧れのBIG4御社から内定を頂いた方は自分の胸に聞いてみましょう。

時間の使い方
何かを成し遂げるための手段。効率的に使いたいし、上手くリラックスできなくてもそんな自分が大好き

人間関係
誰と仲良くする方が得か、どんな人脈を構築すべきかと考える。子供の頃から損得勘定で人を選びがち

恋愛
相手の容姿やステータスを重視し、アクセサリーのように扱う。「モテたい」欲求はかなり強いが、内面はかなり繊細。人前では自分を良く見せたいが、どこかで本当の自分を好きになってくれる人を探している

仕事
とにかく働く!上司やクライアントの評価が全て。
逆に評価されないと一気にモチベーションが下がる。人に認められるために仕事を頑張り、成功を求める。職場ではいつも自信たっぷりで「有能な人間だ」というオーラを出す。

お金の使い方
自分を良く見せるために使う。ブランド物が大好き。あえて高級店に行って、写真を撮ってSNSに上げるのはタイプ3あるある。

いかがでしょうか。ステータスや成功志向なところが、読めば読むほど外資コンサルファームにいそうでしたね。
一方で、タイプ3が心身ともに安定して成長すると、タイプ6 (忠実な人)の良い特徴を帯びるようになってきます。自分よりも、自社などの大きなものが育つことにエネルギーを注ぎたくなり、誰かの幸せのために自分の能力を喜んで提供したくなります。まさに、責任を持って自社を背負って立つ、一流のビジネスマンの姿ではないでしょうか。キラキラステータスを求めて商社・コンサルに入ることは否定しませんが、本当に大事なことに気づいた優秀な方々は本当にカッコいいですよね。

タイプ6 (日系大手タイプ)

タイプ6 (忠実な人)の基本性格
・責任感が強く、サポーター的な役割になることが多い。
・組織が身の安全を保証してくれるのなら、そこに属する理由になる。
・基本、人は一人では何もできないと思う。

どこかで「信頼できる自分の心の支え」を探し続け、その主のためには責任を果たして頑張るタイプです。日本人タイプともいわれます。支えや導きのない世界で一人で生きることを恐れるため、大きな存在に守られていると感じたいのです。まさしく、大手企業のネームバリューや福利厚生に守られたい日系大手志向の方々ですね。本当に日本にタイプ6が多いのならば、所謂JTC (Japanese Traditional big Company) の方針が日本社会にフィットしていたのは明らかでしょう。

時間の使い方
時間は守るべき存在であり、常に他者と共有している。常に将来を不安に感じているため、先まで考えた時間の使い方をすることも多い。コミュニティやパートナーなど、不安をかき消してくれる存在に時間を使う。

人間関係
自分を守ってくれるものを増やすために人間関係を構築する。同時に、「いつか捨てられるのではないか」という不安もある。

恋愛
安心できて、互いに支えあうような関係を求める。自分の孤独や不安を受け止めてくれるように、相手に尽くす。ただし、不安が溜まり過ぎると突然キレたり相手を試したりして、間接的に圧力をかけることもある。

仕事
組織やチームの期待に応えることを第一に考える。自分の能力や役割を意識するためでしゃばらず、チャレンジングな仕事は無理せず断る。

お金の使い方
自分を守ってくれる権力のひとつであるため、資産を増やすよりも守ることに熱心。お金は欲しいけど、チャレンジはやっぱり怖い。

組織のために自分の役割に徹する、お手本のような大企業戦士気質でした。過度な馴れ合いも好まず、出過ぎない。精神が不安定になると間接的に圧力をかけたり、共依存気質だったり、ちょっとネガティブな面が怖い印象もありました。
しかし、組織や仲間のために忠義を尽くす姿勢は素晴らしく、これこそが大企業の推進力であるともいえます。家族のためなら身を粉にして頑張れるのもタイプ6の特徴です。成長してタイプ9 (平和をもたらす人)のような安定感を得ることができれば、順風満帆な人生を歩むことができるのではないでしょうか。

タイプ2 (仲良しベンチャータイプ)

タイプ2 (助ける人) の基本性格
・困った人は放っておけず、手を差し伸べる。
・コミュニケーションがない職場は心が病む。
・愛されるために損な役回りもする。

人から愛されること、感謝されることを求めて献身的に人々を助けるタイプの方々です。人生で一番大事なものは人間関係だと思っていて、理屈よりも感情を大切にします。目の前の人に向き合って助けたがるので、アットホームな人材系のベンチャー企業を志望してそうですね。

時間の使い方
人のために時間を使い、相手がどうすれば喜ぶか常に考える。仕事とプライベートの境が曖昧で、他者と喜びや気持ちを共有している時間が全て

人間関係
仕事もプライベートも良好な人間関係を求める。何かをしてあげたのに感謝されないとへこみ、それが怒りに変わることもある。

恋愛
基本、尽くしたがるが、それ以上に必要とされたい気持ちがある。押すのは得意だけど引くのは苦手。感動を共有したり、自分に関心を持ってくれることを求めている。

仕事
数字や成果よりも、周りの人から感謝されているときが一番嬉しいと感じる。目の前の人を助けるためには身を粉にして働く。感情の交流ができない職場はつらい。転職理由は「人」。

お金の使い方
何かを買うときには、その先の「人との交流」を想像する。人との付き合いのために無理して散財することもある。

とにかく「人に感謝される実感」を求めるタイプ。全体的に人に依存している印象を受けますが、相手の感情を汲み取って献身的になるタイプ2に救われる人は少なくないでしょう。やはり、コミュニケーションが活発な職場で、人材系に限らず目の前のお客さんに向き合える仕事で活躍できそうです。また、成長するとタイプ4 (個性的な人)のように自分の趣味にも没頭するようになり、より充実した人生を歩めるでしょう。

タイプ7 (イケイケベンチャータイプ)

タイプ7 (熱中する人)の基本性格
・基本的にポジティブなタイプ。正直、根暗な人とは付き合いたくない。
・どんなときでもワクワクを探している。
・未来の可能性を信じて、いろんなことにチャレンジしたい。

イケイケベンチャーが求めている人物像が、まさにこんな感じではないでしょうか。挑戦を是として、ワクワクを求める。社内イベントも豊富だったりして、若いときから裁量権がありそうですね! 挑戦を推奨しているので、市場価値も爆上がりしそうです! きっと、ワクワクするオフィス東京の一等地で待ってます!

時間の使い方
事前に計画を立てずに衝動的に動く。ワクワクすることに時間を使う。

人間関係
ワクワクを共有するために誰とでも仲良くなる。しかし、気分を下げるような陰キャとは距離を置きがち。フォーマルな関係は息苦しさを感じる。

恋愛
ワクワクした未来に一緒に進むパートナーを選ぶ。マンネリ化には耐えられず、常に外の世界や別の可能性に目を向けている。「楽しい人」が好きな人には好まれ、「地に足がついた人」が好きな人からは避けられる。

仕事
ルーチンワークが苦手で新しい案件や企画が大好き。何かを始めたり挑戦したりするのは得意だが、長続きしづらい。自由奔放だが、会社の風土次第で組織に馴染める。仕事と遊びが一緒になっているような会社で頑張れるようなタイプ。

お金の使い方
不要なものもノリで購入する散財型。お金は持っていれば持っている分だけ使うが、大抵の場合は痛い経験がある。買った途端満足してしまう場合もしばしば。

頭の回転が速く、チャレンジ精神が強く、マルチタスクもこなすポジティブなタイプ7。「即、行動」ができるそんな方は、やっぱりイケイケなベンチャー企業で新規事業を担当するのがベストではないでしょうか。様々なことに目が向かうため、ひとつのことを極められない弱点はありますが、色々な仕事が降ってくるベンチャー企業にはピッタリです。
様々な経験をし、心身共に安定してくると、タイプ5 (調べる人)のようにひとつのことに没頭するようになります。仕事においても専門性が身に付き、だからこそ得られる新しい視点や深みのある楽しさに充実した人生が送れるようになるでしょう。

その他

お気づきかもしれませんが、多分就活のメインマーケットは上記のタイプの方々です。特に「就活無双」とかいうと、外資コンサルをはじめ、有名一流企業に複数内定しているタイプ3の方や、日系大手に向け、就活コミュニティに所属して不安を解消するように着々と準備をするタイプ6の方が目立つのではないでしょうか。また、やりがいや成長、社会貢献を掲げるベンチャー就活をメインに行っている方々の中にはタイプ2タイプ7の方が多いように思います。

では、その他のタイプの方はどうなのか。簡単に言うと、典型的な企業の中には適当な企業がなさそうなのです。タイプ1 (改革する人)はさらにお堅い銀行などに適しているかもしれません。タイプ8 (挑戦する人)の方は、実力が伴えば大企業でもやっていけそうです。タイプ9 (平和をもたらす人)は自我が弱いので、ある意味どんな会社でもやっていけるかもしれません。

タイプ4 (個性的な人・芸術家)タイプ5 (調べる人・研究者)は、実際、ビジネスにはあまり向いてなさそうです。その名の通り、アートアカデミアの世界に身を置くことがよりその人のためになりそうです。それでも、ウイングトライタイプといった複数の性格を考慮することで、適性のある企業が見つかるかもしれませんね。

おわりに

短く終わらせるつもりが、結局長くなってしまいました。
就活界隈を皮肉るためにエニアグラムを使ってしまったので、これはエニアグラム界隈の方々には読んでほしくないですね…
まあなんというか、就活界隈にはいろんな志向・性格の方々がいるから、あまり気にするなって話です。そう言われても気にしたり頑張り過ぎたりしちゃうとは思いますが、たまにはこういう性格分析を思い出して、少しでも気を軽くしていただければ幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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