①ダウ理論+α

ダウ理論の中で、最も重要な一文はと言われたら、

「トレンドは明確な転換シグナルが出るまで継続する」

と答えておけばよろしいんじゃないでしょうか。

・アップトレンド時は高値安値共に切り上げ、ダウントレンド時は高値安値共に切り下げる。(N字の4点揃ってトレンドが出ているという。)

つまり、左図のABCDで4点揃ってダウントレンドができるので、点Sまでの赤線部分はアップトレンド、点S以降の青線からはダウントレンドということになります。右図はちょっと違って、点S1を割り込むことで上昇トレンドは崩れたが、点S2を割るまでは下降トレンドとも言えない黄色ゾーンがあります。点S2を割り込むとCDEFで4点揃ってダウントレンドができました。


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問題は、ABCDが波として一つ小さな規模のトレンドを見ている可能性があるということ。(エリオット波動ではこれを副次波といい、その場合ABCDはジグザグ調整であったと言えます。)ダウントレンドだと思ったら思いっきり3波のカチ上げを食らうってことにもなりかねません。

その場合Dがラス押し安値を割っていれば、右図のような黄色ゾーンに突入していることになります。(意味わかりますか?左図のABCDを1本の波と考えると、右図のCDに相当するため、左図でラス押し安値を割る=黄色ゾーンということですよ。)

つまり、基本的にはラス押し安値を割った時点で上目線は消してよいということになります。が、しかし、例外もあります。エリオット波動の拡大フラット修正波、チャートパターン、ハーモニックパターンなどを勉強しましょう。

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ABCDのダウントレンドが完成した時(いつもAB=CDとは限らない)、オレンジ線のような一段大きな戻り(BCよりも値幅的にも時間的にも大きな戻り)が入ることが多く(このようにDからの反転を取るのがハーモニックパターン)、その後上昇するか下落するかは、上位足の環境認識や親波の形+押しの深さがポイントとなる。ロング勢にとってみれば点Dは絶好の押し目に見え、トレンドラインACを抜けてきていますからね。

値幅は常にAB=CDではない。と書きましたけど、これも今回は軽めに説明します。例えば、左図でAとCのダブルトップと見られれば、値幅はBCのエクステンション(つまりBからBCの値幅分だけ伸びるというV波動)2.0か3.0か4.0になるし、右図でAが左肩、Cが頭、Eが右肩のヘッドアンドショルダーと見られれば、値幅はDCエクステンション(CDではなくDCね。つまりDからCDの値幅分伸びるというE波動)の2.0か3.0か4.0になります。しかもこのときはCD=1.27ABやCD=1.618AB、CD=2.618ABになっているもんなんです、不思議と。この辺はハーモニックパターンで。


以上、とりあえずだらだら書きました。



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