あたまのなかぐるぐる

嫌いな人にニコニコと笑いかけヘラヘラと会話を弾ませる。この中で行われる無数に飛び交う感情についていけない。あの人が笑ってあの人がずっと無言だ。何かしてしまったのだろうか、私がさっき言った言葉が気に障ったのだろうか。(そんなお前の言葉に関心ないよ)心の声が聴こえる。ならいいんだ。あの人が途中で帰った。楽しくなかったかな。私がもっと会話を振ればよかった。そんなことを考えていたら、会話の良きところで上手く返事ができなかった。変な空気にしてしまった。あぁこれはまた思い出して死にたくなるやつだ。なんで上手く話ができなかったのだろう。私はやっぱりダメなんだ。
そんな思考が意識せずとも行われ、頭の中を荒らしていく。私の精神を潰していくのはいつだって私だ。私を殺すのだっていつだって私。

あの人に嫌われたかな、でもみんなに好かれるなんて無理だ。だけれどその人は私の好きな人だった。好かれたかった。

引っ張られる。私の人格が否定される。その人に好かれないからといってだからなんなんだ。私は私でいいはずなのに。頭で否定される。それもこれも実は全部私の声なのに。

殺したいなんて思ってないよ、でもあなたならこの時「殺したい」って思うだろうね。ごめんなさい。地獄に堕ちろ。気持ち悪い。お前は笑うな。よかったんだ、それで。

頭がおかしくなる。全部私で生み出した悪意が体中を這う。気持ち悪い。もういっそこの体から離れたい。だから、消えたい。魂だけ天国へ行きたい。そんな都合のいい話ないよな。私は私の全てがいやで、いやでいやで仕方がない。どんなに違う人間になりたいと願っても、この人生はこの体で過ごすしかない。消えたい。

神様どうしてそんな意地悪をするのですか。私はこの人格に生まれ、学校に行けませんでした。私はこの人格に生まれ、まともに外に出ることさえできませんでした。そんな人間を他人は冷ややかな目で見るのです。悪意をぶつけても構わない存在だと思うのです。どんなに頑張っても頑張っていないと言うのです。私の叫び声なんて、この無駄に広い世界からしたらそりゃあちいさくて、誰も耳を貸しません。

あなただけに私のことを知ってもらえればそれでいいから。だから私は文章を書く。救われたい。救われたい。救われたい。虚像に縋っては神格化して、人間に見えた時手首を切る。1週間で治る傷。
あなたがいるから生きていけるんです、の暴力性。人生を、命を預けてしまっている。脆くて危うい。私を介さないものを愛することができない。

ごめんね、ちゃんと愛してくれて。

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