名水に育まれた千歳神社のオンコ(いちい)・心身にうるおいを与えてくれる


ご神木は神域の良い気、栄養をいっぱい受けて育つ。
江戸時代、水をつかさどる弁財天を、志古津(支笏・しこつ)の地にお祀りしたことにはじまる北海道千歳市の千歳神社、本殿に向かう階段脇の「おんこ(いちい)」の御神木は、透明度の高い支笏湖の伏流水を存分に吸い上げ、すくすく素直に育っている。

千歳神社境内には、「幸福をもたらす井戸水」「萬古の生命を湛える清めの水」といわれる「幸井(さちい)の水」も湧き出し、多くの人々が神聖なお水を汲みに訪れる。
ご神木の前には鳥居と、ご神木に宿る神霊が、双体道祖神の姿で、わたしたちの前に姿を現されたような石像もあり、しっかり手を携え微笑むこの双体道祖神を通じ、背後の「おんこ(いちい)」のご神木に良縁を祈願する人々も多いようだ。
いちいの材からは、神職が持つ笏(しゃく)が作られ、榊が生育しない北海道では、神々に捧げる玉串も、いちいの枝が代用されるなど、この木はとても神様に身近な常緑樹でもある。

支笏湖の湖のうるおい・伏流水で育ったこの清らかなご神木を通して、神々に真心を捧げながら、神々から、心身にうるおいを恵んでいただきたい。


北海道・千歳神社 おんこ(いちい)のご神木







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