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2022年ARI入社式スピーチ

私も過去こういうところでありがたい話を色々もらって来たのですが、正直殆ど覚えていません(笑)

ですので、今日のスピーチの内容も、ほとんどの皆さんには忘れられてしまうんだろうなあと思います。ただ一応社内にライブ配信されているらしいので、それっぽいことを、いやもとい、少しでも役に立ってもらえそうなことを話そうと思います。

今でも覚えている数少ないものの一つが、自身の結婚式に主賓で来ていただいた大学時代の恩師である、アメリカンフットボール部の水野監督(今はご勇退)から頂いたスピーチです。

それはこういう内容でした。

俺はお前のことを誤解していて申し訳ないと思っていると。四年間の選手時代は結構おとなしく色々考える左脳系の奴だと思っていた。ただ二年間コーチとしての振る舞いを見て、お前は完全に右脳系の奴やと。勘違いしていたと。もっとわかってたらいいアドバイスできたかもしれん。すまんと。そんでもって、これからはお前は本を読めと。左脳力というかちゃんと知識を身に付けろと。

当時私は25歳、社会人一年目の12月に学生時代に付き合っていた今の家内と結婚しました。できちゃったわけではないですが。皆さんからすると今年の12月ですね。研修終わって現場にも出たばかり。そんな時に上記のような言葉をいただきました。

それまでは読書は本当に苦手で、殆ど本を読んでませんでした。研究室の先生に本をお薦めされた時に、「本って高くないですか?」とか真顔で言ったら、「先人の知恵が2.3千円とか買えるとか安いと思うけどなあ」と言われて、全く共感できなかったという超不躾な若者でした。「焼肉食べ放題に行く方が嬉しいけどなぁ」と本当に思っていました。もう脳筋ですね。

話を戻すと、「本を読め」と監督に言われたのがなぜか妙に刺さりまして、そこから色々本を読むようになりました。とは言ってもビジネス書とか技術書とか自己啓発的な本が中心なんですが…

そんな若手時代に手に取った本の中に、印象に残る本が何冊かありました。今日はそのうち3冊紹介します。

まず1冊目は、大前研一さんの「企業参謀」という本です。原子力発電機のエンジニアだった大前研一さんが、まだできたばかりのマッキンゼー日本支社に入り、確か3年目ぐらいで書かれた本。超天才が超努力しているわけで、世の中には本当にすごい人がいるなと背筋が伸びました。

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(画像はいづれも版元ドットコムより拝借)

三枝匡さんの「V字回復の経営」。黒岩莞太という事業リーダーが主人公なんですが、こんな人になりたいなと漠然と思いました。ビジネスにおけるリーダーシップの迫力というか、ロジックとパッションを両輪で持てるリーダーが素直にカッコいいなと思いました。

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最後は、バーバラ・ミントさん「考える技術、書く技術」です。物事をちゃんと考えてそれを伝えるにはやり方があることを学びました。単に賢いとかうまいとかじゃなく、技術なんだと。勇気をもらいました。

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他にもお薦めしたい本は他にもあるんですが、またの機会にしたいと思います。

私はまだ何者にもなれていないのですが、少なくとも今の自分があるのは、こうして読書の道に導いてくれた水野監督と、若かれしころ少ない給料の中で書籍代を自由に使わせてくれた奥さんのおかげだと思っています。本当に感謝しています。

今は何でも動画の時代。つい効率的に情報を手に入れようとする癖がついてしまっています。実際YouTube等で情報が気軽に得やすくなりました。ただやはり自ら考えて苦労したものでないと身につかないというのもあるなあと。

先人の知恵を借りることを、「巨人の肩の上に乗る」と言います。是非みんなには手当たり次第多くの本を読んで、巨人の力を借りてどんどん進撃してください。改めまして、ようこそARIへ!

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32名の金の卵と共に

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