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カタールワールド杯GS第3節編



『てぃき・たか・たいむ』11月30日


もう11月もおわりですね。 月ごとのカレンダーは残り一枚。 日めくり版もだいぶスリムになりました。 さて、昨日のW杯カタール大会はGS三巡目に入りまして、オランダ、セネガル、イングランド、USAが突破。 KOステージ最初の2試合のカードが オランダ対USA イングランド対セネガルと決まりました。 これは別途テキストにも残しますが、オランダのファン・ハール監督は 『歯を磨くような』ルーティンがつまらない との批判にも柳に風でぶれません。 結果の世界に生きている印象です。 セネガルはよく戦いましたが、 グッドルーザーであるエクアドルも印象的でした。 オランダ戦にすべてのエネルギーを使いきってしまったのかも知れませんね。 特に三笘選手の同僚であるブライトンの3選手は悲喜交々でした。カイセドのゴールで一旦は追いつきましたが 1分後にサルミエントの与えたファウルから勝ち越し点を奪われました。 さすがのエストピニャンも底力まで出し尽くしたようで オランダ戦と比べれば3割引のパフォーマンスでした。 USAは若い才能が楽しみですが、かろうじて逃げ切ったゲームでした。 バイデン大統領の喜びの中には アメリカとイランという政治的に複雑な要因もあったのでしょうが、ピッチの上はフェアプレーで清々しかったと思います。 ケイロス監督とイランの選手たちはたくさんのマイナス要因も抱えて臨んだ大会だった思うので、帰国してからは安全で、しっかり休める環境が与えられることを願っています。 イングランドはフォーデンも登場し、そしてゴールを決めました。 首筋のタトゥは『sky is the limit』 限界なんてないよ、という意味ですね。 どこまで行けるかな? いい意味でここまでは予測とは異なるスリーライオンズです。 そして開催国、カタールは 1ゴールを記録して初めてのW杯を終えました。 続きがあるかは、これから次第。 新しいページを捲りたいのは僕らだけではありません。2022年11月30日




『てぃき・たか・たいむ』12月1日


今日は髪をカットしてもらいに出かけました。 気分転換にはもってこいですね。 等身大の若者の声を聞ける機会は貴重なので、僕はスタッフの方々とたくさん話します。 いつも発見があるのが楽しいのです。 中継でもサポーターと同じ経験をしないとわからない感情があるはずですが、なかなかメディアはそこが抜けてしまう弱点を持っていると思います。 このサークルも貴重な情報源なので、またMTGに参加してくださいね。 さて、W杯。 昨日はグループCとDの勝ち抜けが決まりました。アルゼンチンはメッシがPKをストップされましたが、若い仲間が彼を助けてくれて、いい雰囲気です。 ブライトンで三笘とプレーするマカリスター、そしてこの大会で大いに評価を上げているフリアン・アルバレス。ポーランドのレヴァンドフスキーは前線で孤独と戦っていましたが、2位で勝ち抜け。試合後にメッシとヒソヒソ話をしていました。 気になりますね。記者は聞いたはずです。 あとで探してみよう。 タタが率いるメキシコは、結局は勝ち点差で涙を呑みましたが、最後の最後まで目の離せない展開で目が乾きましたね。 フランスはすでに勝ち抜けており、 オーストラリアもチュニジアも勝ち、ベスト16へのこだわりを見せる好ゲームでした。さあ、僕らの代表の番です。明日は何を書くことになるのかな。
2022年12月1日




『てぃき・たか・たいむ』12月2日


月が変わり、新しく参加された会員さんと去っていかれた会員さんが同じくらいいらっしゃるのですが、とりあえず皆さんを一堂に集めて語りたくなる特別なゲームたちが未明に展開されました。 滅多にない痺れるような日。グループEの全てのチームが夢を見て、そして夢に敗れた、という世界のフットボールファンが語り合うようなエスペシアールな2時間でした。 試合開始前の数字です。
1位:スペイン4pts(8−1)+7 、2位:日本3pts(2−2)±0、 3位:コスタリカ3pts(1ー7)ー6、4位:ドイツ1pt(2−3)ー1。あとは ドイツ1対2日本。これらが重要なデータでした。 大会のレギュレーションは、 1、全試合での勝ち点。2、全試合での得失点差。3、全試合での得点。4、以上で勝ち点が並んだチーム同士の対戦における勝ち点、得失点差、 得点。5、反則ポイント:以下のポイントを累算して少ない順、イエローカード:1ポイント、イエローカード2枚での退場:3ポイント、レッドカード:4ポイント、イエローカード+レッドカード:5ポイント。6、抽選。では、時系列で 『日本対スペイン』 『コスタリカ対ドイツ』を追ってみます。 ドイツがニャブリのゴールで10分に先制。1位:スペイン4pts(8−1)+7 、2位:ドイツ4pt(3−3)±0 。3位:日本3pts(2−2)±0。 4位:コスタリカ3pts(1-8)-7。スペインがモラタのゴールで11分に先制。 1位:スペイン7pts(9−1)+8 。2位:ドイツ4pt(3−3)±0。 3位:日本3pts(2−3)−1。 4位:コスタリカ3pts(1-8)-7 。日本が堂安のゴールで48分に同点に! 1位:スペイン4pts(9−2)+7。 2位:ドイツ4pt(3−3)±0。 3位:日本3pts(3−3)±0。4位:コスタリカ3pts(1-8)-7。さらに田中碧のゴールで日本が51分に逆転!! 1位:日本6pts(4−3)+1。 2位:スペイン4pts(9−3)+6 。3位:ドイツ4pt(3−3)±0 。4位:コスタリカ3pts(1-8)-7。コスタリカはテヘダ58分のゴールで追いつく。 1位:日本6pts(4−3)+1。 2位:スペイン4pts(9−3)+6。 3位:ドイツ1pt(3−4)―1 。4位:コスタリカ3pts(2-8)-6。コスタリカは70分にバルガスのゴールで勝ち越し。 1位:日本6pts(4−3)+1。 2位:コスタリカ6pts(3-8)-5。3位:スペイン4pts(9−3)+6。 4位:ドイツ1pt(3−5)―2。 ドイツが73分、ハヴァーツのゴールで追いつく。 1位:日本6pts(4−3)+1 。2位:スペイン4pts(9−3)+6。 3位:コスタリカ3pts(3-9)-6。 4位:ドイツ1pt(4−5)―1。 ドイツがハヴァーツのゴールで勝ち越し。 1位:日本6pts(4−3)+1。 2位:スペイン4pts(9−3)+6。 3位:ドイツ4pts(5−5)±0 。4位:コスタリカ3pts(3-10)-7。 ドイツがヒュルクルクのゴールで追加点。 1位:日本6pts(4−3)+1。 2位:スペイン4pts(9−3)+6。 3位:ドイツ4pts(6−5)+1。 4位:コスタリカ3pts(3-11)-8 。僕らの代表はスペインとドイツを従えて堂々の1位通過ですが、もし、最後に失点して2−2であったならスペイン5pts(10−3)+7、日本4pts(4−4)±0、ドイツ4pts(6−5)+1 になりますから、得失点差で2位はドイツに譲って3位敗退という可能性もあってドキドキでした。 というわけで、全てのチームがどこかの時間では突破と敗退のドキドキを繰り返した2時間でした。日本戦の雑感ですが、ボクサーの心の支えは「これより強いパンチに耐えたことがある経験」だと聞いたことがあります。 最後まで我慢できた背景には、これと似た経験値を持つ選手が増えたことがあるのでしょう。特に最後の布陣は右に冨安、左に三笘がいたのが大きかったかなと思っています。語りたいことはいっぱいあるけど VARがあって良かったと今までで一番感じた試合でした。 2022年12月2日




『てぃき・たか・たいむ』12月3日


あっという間に日が暮れますね。冬至は昼間の太陽が最も低く、 一年の中で最も昼の時間が短くなる日ですが、日の入りが最も早いのは冬至よりも前で、 ちょうど今頃が最も日の入りが早い時期なのだそうです。 時間管理を難しくさせるワールドカップ観戦をしていると、あれ、もう昼間が終わっちゃった、の繰り返しです。 では、昨日のおさらいから。カタール大会GSの最終戦は最後もドラマチックでした。スイスはいつも地味だけどきっちり勝ち上がります。 なかなか機会はないけれど、いつか地元のファンにもどんな代表像なのか取材してみたいなあ。 セルビアはいつも自分達でゲームを熱くして、その熱量を管理できない料理人のようです。 ウルグアイはドイツ人主審と相性が悪かったのが響きました。 デリケートな3つの判定はガーナには有利に、ウルグアイには不利に働きました。マエストロ=タバレスならもっと早くまとめられたでろう、ベテラン勢とのギャップを埋めるのに、アルバレス監督は時間をかけ過ぎたのかも知れません。 若手、中堅、ベテランの配合が抜群だったチームゆえに敗退は意外でしたし、残念です。 スアレスをハグしてあげたかったな。ブラジルは登録26人のうち3番目のGK以外のすべての選手をGSで起用しました。大胆なローテーションの結果、カメルーンには敗れましたが、それでも首位通過ですから、アウヴェスが言ったように修正のタイミングにすぎないのでしょう。それでも、バックスに怪我人が多すぎるのは不安材料です。 韓国はポルトガルを撃破。泣いちゃうファンがいるのは当然でしょう。アジアが砂漠に吹かせる熱い風、そして、そこに静かに落ちる喜びの涙。絵になりますね。 W杯史上、アジアが3チームもGSを突破したのは初めてです。まだなにかありそな大会、と期待しています。 2022年12月3日


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