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中学1年生からの44年間

僕と同じ年、同級生だ。
44年前の今日、福岡市の中学1年生だった僕は学校が終わるといつものように家に帰り、母親の作った夕食を食べ、新潟市の中学1年生だった彼女は部活動の帰りに行方不明になり、そのまま家に帰ることはなかった。

拉致が明らかになり、報道によって同級生であることに気づいた後、一度現場を訪れてみたことがある。
とりたてて寂しくて暗い道ではなく、人家が並ぶ普通の道だった。この普通の通学路を、いつものように家に向かっている途中で・・・と当時の自分に置き換えて想像してみて、途方もない気持ちになった。

実は、まさにその1977年、中学1年生のときに一緒に通学していた幼馴染みと先日再会した。
彼と僕との間には長い空白があったが、44年前を懐かしむだけでなく、44年後の現在の姿で接し合うことができて、それが嬉しくもあり、誇らしくもあった。
それぞれが重ねてきた途方もない日々を経て・・・と考えて、まためぐみさんの44年間を想う。



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