令和6. 6. 6

令和6年6月6日
YAJIMA NOA 1st Single
" u n t i t l e d " を発表しました。

この楽曲はHIRONAKAURAさんと
二年前から暖めていた楽曲です。

生きてきた35年間の中で出会い
別れたひとびとへの想いを綴りました。

思えば15歳で音楽を作りはじめて
30歳でそれをやめてからの6年間は
とても静かで密やかなものでした。

言葉や曲は降り続けていましたが
僕には成す術も無く
ただ小さな部屋で本を読んだり
音楽を聴いたり
働いてみたりして
泣いたり笑ったりと
暮らしを繰り返す日々でした。

生活はうまく進んでいました。

ですがぼくは毎晩窓際で手紙を書いて
書いた手紙をどうすればいいかもわからず
手紙の山に埋もれて眠ってきたのです。

こうしてまた曲を発表することになって
奇妙なことだと感じていますが
せっかくぼくのもとに降ってきてくれて
書き続けてきたこの手紙たちを
ただ部屋で腐らせるのは勿体無くて
今回HIRONAKAURAさんのお力を借りて
縁ある方々に届けさせていただく運びとなりました。

この作品を作るにあたり
お力添えいただいた素晴らしいクリエイターの皆様に心より感謝御礼申し上げます。

音楽というのは歌手だけの創造物ではありません。
作曲家、作詞家、レコーディングエンジニア、ミックスエンジニア、マスタリングエンジニア、と多くのクリエイターが関わり、それらのひとびとがひとりでも欠けては生まれないのです。

この美しい曲も、多くの方々のご尽力によって生まれました。クレジットを載せておきます。

Word Writing by YAJIMA NOA
Composed by HIRONAKAURA, YAJIMA NOA
Vocal Recording at Half Green Sea - 半緑の海- (By Colin Leitch)
Mix Engineer: Hiroyuki Kishimoto (umu)
Mastering Engineer: Tsubasa Yamazaki (Flugel Mastering)
Produced by Hiroko.W

共に制作してくださった皆様に
心からの敬意と感謝と愛を捧げます。
本当にありがとうございます。
今後ともどうぞよろしくお願い致します。

この曲をテーマにした小説も
現在執筆中で、これも完成し次第
ご縁ある皆様のお手元にお届け出来ればと
企画しておりますので
その際にはどうぞお迎えいただければ幸いです。

この手紙が届くかはわかりませんが
最後に、この曲を僕にくれた
もう会わなくなったひとびとへ。

もう会わなくなり、連絡もしなくなり
ただ愛していた頃の手触りだけが
寝惚けた朝方の枕元で時折
心の奥を小さく震わせる。
そんな思い出の中で揺れている
優しいあなたの微笑みに向けて
この曲を書きました。

お願い、今も笑っていてね。

ずっと言えなくて抱えてきたこの言葉を
曲や言葉という花束と共に
世界という川に流すことにしました。

まだ僕は書き続けています。
あなたといた頃のように。
あの頃、支えてくれたことに
今でも深く感謝しています。

今日は舞い踊るはなびらのために
ぼくの町では空が見えません。
この美しさを隣で共に見ることは
もうかないませんが
せめて曲に、言葉にしたものを受け取って
あなたが遠い町で笑っていてくれると良いと
相変わらずばかなひと、と笑っていてほしいと
心からそう願っています。
ありがとう、愛していました。

追伸。
この想いに題名はつけられませんでした。
なので無題のまま、流します。
受け取ってくれる人たち全てに心からの感謝を。

令和6年6月6日
言葉屋 YAJIMA NOA


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