あなたのおとこのあまやかな目尻を笑ってくださいどうか

雨を切り取つた窓枠の
ふちにたち その美しい曲線を
世界に晒している あなたの

氣怠い色香を
文学のように愛してゐる

本の頁を捲る音と
あなたの薄いお腹の上を歩く
ひそやかな猫の躊躇ためら

口吻キツスするには丁度いい
気圧の重たさ 低さですから

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?