noteはじめます。
と、高らかに宣言したものの、文体が定まらないわけです。
そもそも、一人称を僕とすべきか、私と書いてワタクシと畏まるべきか、俺と無骨に構えるべきか。そんなところで立ち止まってしまっていて、これではいつまでたっても内容に入れないのではと自分で不安になってさえきます。
ただ、言葉として形にして誰かに伝えたいことが自分の中にあるのはたしかなので、皆がすなるnoteと云ふものを、われもしてみむとて、するなり、です。
これから先もゆらぎがあるかもしれませんが、一歩ずつ足元を確かめながら踏み出していく感覚でやっていけたらと思っています。気長にお付き合いください。
さて。自身のことを振り返って言葉にするのは、面映い気持ちになりますが、まずは自己紹介からはじめてみましょうか。
奈良生まれ、奈良育ち、大学を卒業してから奈良で公務員として10年あまり勤めた後に独立。現在は、奈良醸造というビール醸造所でヘッドブルワー(いわゆる、醸造責任者)をやっています。もう一つの肩書は代表取締役。奈良醸造という会社を作って、ビールも造っています。と、駆け足で言うとそんな感じです。
この奈良醸造、ビールを造り始めたのが2年前の2018年6月。ということで、ようやく3年目に入った、文字通り青二才。はじまったばかりの醸造所です。
とはいえ、なんでもかんでもひとりでやっているわけではありません。その点、最初に言わせてください。そもそも人はそれぞれに得意、不得意はあるもの。その得意を出し合える場として、『奈良醸造』は最初から法人として立ち上げました(このあたりのことは、また改めてお話をしたいと思います)。
遠い目をして、これまでを振り返るほどの歴史もまだ無いのですが、なぜnoteを始めようと思ったのか。きっかけとなったのは、今年に入って、何度か受けたインタビュー取材。記事になった自分の発言を読み返すと、そういえば、クラフトビール、奈良醸造に込めた想いって、人に訊かれるまでこちらからあまり言ってなかったな、と気付かされたわけです。
そんなことで、僕が何を考えてビールを造っているのか、これからお話をしていきたいと思います。
堅さとぎこちなさを感じつつ、どうぞよろしくおねがいいたします。
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