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情熱と熱量。

何かが足りない。
くすぶっていたもの。熱量が足りなかった。
良い胡瓜をつくって、全国トップクラスの収量を穫りたい。その夢はずっとある。そこにしか気持ちが向かわない。規模拡大、法人化、昔やっていた契約栽培には全く興味が持てない。だから、その夢を目標にした。
思い通りに成長しない自分が不甲斐なく心折れそうになったことも何度もある。それでも、毎日毎日何年も胡瓜に向き合ってきた。たくさんの失敗、痛すぎる失敗もしたけど、その夢だけは持ち続けた。

そんな夢のために借金もして、1人で抱えたので諦めるわけにもいかなかったのもある。もっと楽な道をいこうとしても、他の道では気持ちが向かわないので、やる気が起きない。そんな不器用で賢くなれない自分にも歯痒さがあった。

それなりの情熱をもってやってきたつもりではある。同じような想いを持った農家は残念ながら近くに見当たらなかったので1人でやってきた。元々、そんなに仲間や友達を積極的につくるタイプでもなく、1人なら1人で何となくやれるほうなので、それでも特に問題はなかった。
ただ、こんな事言うと嫌な感じなんだが、今は41才で30代前半には地域でトップくらいになっていて、色んな人と話をしても、ためになるものはほぼ無かったか。だから、解らないことがあっても聞ける人がいない。それは問題だった。
だから、栽培に関するセミナーがあれば積極的に参加した。でも、書きながらわかったんだが、人と関わる事に疲れていたので、他の地域の方とも関わろうとしなかったことは反省しないといけない。けれど、農家は地域との人付き合いも多く、それに疲れていて人を避けていたのも事実だ。友達とさえ、距離をとるようにしていた。

それなりに情熱は持っていたけれど、実力不足からくる不安や恐怖、人間関係の怒りや憤りなど、負の感情に飲まれていたように思う。いや、飲まれていた。特に借金背負って動き出してから。

そんな負の感情に飲まれていた自分も、だいぶ変わってきている。昨日の記事にも書いたように、メンタル、オペレーティングも向上してきて、胡瓜栽培の気付きもでてきた。今のところ、胡瓜の出来も、自分の中では、これまでで最高なんじゃないかと思えるほどだ。たくさんの改善をしてきている。これからも、胡瓜に真剣に向き合う。

たくさんの失敗や経験をしてきて、一周回って段階が上がった感じだ。胡瓜栽培に対する熱量や情熱さえも。
そして思う。仕事に熱量を持てることの素晴らしさを。言葉は悪いが、ワークライフバランスなんか知ったことかと。仕事に情熱を燃やしていたい、これからも情熱を傾けられそうな、気持ちの向かう方へ進んでいきたい。それが、自分にとっての成功への近道だと信じて。

noteに想いを記して、また次に進みます。



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