2021年 U20W杯が中止されていなかったらFWとAMF編

2連続で過去に大会に出場している選手(飛び級で参加経験がある選手)は順当に育っていればA代表や欧州挑戦によるA代表予備軍に入っている可能性が高い。
 *17年韓国大会に久保建英、19年ポーランド大会に西川潤、斉藤光、鈴木彩艶が参加
 コロナ渦で中止となったこともあり2021年にこの大会が開かれているなら2020年に東京五輪は開かれていると仮定する。
 この大会からAFCはU20アジア選手権を開催すると公にしており、23年大会のように予選となるアジア大会と本大会の準備期間は例年のように1年程度は与えられなかった可能性がある。
 23年時点A代表ですでに主力である久保建英はすでに19年7月にレアル(19年8月ー20年8月はマジョルカ)に移籍(19年の6月にA代表デビュー、コパで東京五輪世代にも)している為に参加はまずないと考えられる。


FWについて
 例年であれば高卒1,2年目で大半の選手が苦戦しているはず(特にCF、CB、GK)で大学生や早生まれの選手が選ばれることも多い。
木村湧(関西学院・185cm)、大森真(順大・181cm)、寺沼(桐蔭横浜・188cm)、鷲塚(札幌大・190cm)らがその主な候補である。
 この世代は幸い185cm以上の選手も多く何名かはプロである程度の出番を得ているので例年のように早生まれ且つ大学進学組は最優先とはならなかった可能性は高い。ちなみに大森は3月の合宿には呼んでいる。
 U17のW杯(2019年大会)を経験しているのは若月(早生まれの為、唐山、西川潤である。01年生まれは(2017年に誰も選ばれていない)
 3月の合宿に呼んでいる染野(01年・179cm)は23年時点ではプロでの実績が主だってはなく苦戦しているが高卒1年目から鹿島ではポスト大迫の期待を受け20試合程度出場をしている。恐らくは最終メンバー入りは濃厚である。
 櫻川ソロモン(01年・190cm)は前年にプロデビュー。13試合2Gとそこそこの活躍をした。翌年からは30試合出場と主力に。代表待望の本格派長身CFとして国際大会を経験させたい人材である。
21年春夏の時点で恐らくケガなどがなければこの2名が軸とされる可能性が高い。シオンでレンタルしてプレーしていた若月(02年早・170cm)は20年1月末に湘南からシオンに移籍(レンタルという形式)し、20年後半からスイスである程度の出場をしていた。21年のこの時期はまだ欧州組は世代にいない為、有力な候補だったといえる。
この世代は大型(185cm以上)、中型(175cmから180cm前半)、小型(170cm前半以下)とFWを分けてもかなりの候補がいる世代である。1トップ、2トップ、3トップどの布陣でも戦えるため
中型以上の2番手を連れていくことが望ましいはずであった。
大型の選手の候補はブラウンノア賢信(当時マリノスから水戸へ移籍→夏に讃岐レンタル)が筆頭かj3ではあるが20試合以上に出場し、ゴールもある程度奪っている。サイズもあり、左利きでスピードも
ありパワー寄りの桜川とのギャップ
にもなる。いうならば07年大会のハーフナーと森島康の関係性である。私が監督なら3名しか選ばないならそうする。もう1名大型の選手で栗原イブラヒム(01年・191cm)という選手もいるが前年の後半に沼津で苦戦している状況がありブラウンよりは戦力にしにくいか。
そうなると21年にリーグ出場28試合と主力格になる柏の細谷(01年・177cm)が3、4番手で恐らくU20W杯メンバーとなる可能性が高い。若月同様U17組の唐山(02年・178cm)もガンバトップ昇格後は出場試合数(リーグ戦は7試合程度)が限られていた為、これだけ候補が育っている状況ではメンバー入りは厳しい。
 J3ではあるが鳥取で高卒でレギュラーを確保し、8点を奪っている田口(01年・180cm)20年に30試合で8点と最も数字をこの時点で残しており秘密兵器と言え割り込める余地はあるかもしれない。
 23年時点で世代をけん引する選手になってきた藤尾(01年・180cm)も前年はセレッソU23チーム・J3で8点と活躍しているが21年6月にレンタル移籍した水戸ではこの年は活躍はおろか試合出場が
1試合では戦力とするのは厳しい状況だっただろう。21年に10点を奪う長崎の植中(01年・179cm)も6月から試合に出始める状況で同様のことがいえる。
 他にプロ組で候補となるのは千葉のブワニカ(02年・186cm/21年・14試合)、札幌の中島大(02年・188cm/21年・3試合)、岡山にレンタルされていた川本(01年・178cm/21年・5月末時点で通算20試合以上)、金沢の杉浦力(02年・182cm/20年・20試合)、吉長(02年早174cm/21年5月時点で通算12試合程度)などとなる。大会が6月に仮に開催されたとするとそれまでに試合にある程度出ている上記のプロ組が大勢いる以上そこから選考するのがベターと言える。
 サイズこそないがパンチのある新潟の小見(02年・169cm)、明治の佐藤恵(01年・178cm)と太田龍(02年・185cm)や田中禅(02年・185cm)、法政の久保征(01年・186cm)、徳島の西野(02年・180cm)、山形の阿部要(02年・185cm)なども候補と言えるが彼らを監督の影山氏がよほど気に入らない限りは選出は難しい。

私が選ぶ2021年時点でのFW陣
名前 生年月日・身長 所属(仮に21年6月に開催された時の所属 大会時点でのプロ年数(特別指定を除く)

櫻川ソロモン   01年・190cm ・千葉/2年目
染野唯月   01年・179cm・鹿島/2年目
ブラウン賢信    01年・189cm・水戸/8月に沼津にレンタル 2年目

AMF
 久保建英が出ない可能性が極めて高い為、世代をけん引するのは斉藤光と鈴木唯、荒木あたりとなる。
 ザーゴ氏が鹿島の監督時代に(20年-21年4月まで)高卒1年目から抜擢されていた荒木(02年早・170cm)は21年シーズンに10点を奪い飛躍の年となる。シーズン前半で6点を奪っており大会が通常
通り6月頃に開催されるなら呼ばない理由はない。
 斉藤光(01年・170cm)も高3のシーズン・2019年にJ2ではあるが通年プレーしていたこともありU20W杯は2度目となる。20年のシーズン後オフにベルギーに移籍した事と他の候補がたくさんいる為、A代表に進級した久保と同様の栄転ケースではないが呼ばない選択肢はあるだろう
 鈴木唯(01年・175cm)は高卒1年目からリーグ戦でフルシーズン活躍しており、比較的サイズもある。後に22年1月と後々にはA代表に初招集もされており国際大会で見たい選手だろう。
 451や4321の布陣なら荒木や彼は中央が本来のポジションだが442なら左サイドでカウントするのが妥当だ。
 次点は松田詠(01年・170cm/21年時点では大宮レンタル・26試合程度)と津久井(02年・177cm/21年からラインメールにレンタル)のマリノス勢や柴山(02年・160cm/17試合)、松橋優(01年・172cm
・通算28試合シーズン後半相模原へのレンタルで活躍)川崎の宮城(01年・176cm/通算20試合、富山から復帰し前年レンタル三笘の存在もありシーズン後半に出番を増やす)、早稲田の光田脩(02年・164cm/U17組)、筑波大の角(02年・164cm/U17組)と田村蒼(02年・165cm/U17組)、須藤(02年・169cm)高田(02年・181cm/通算13試合)、塚元(01年・176cm・通算11試合)、相良(02年・172cm
・通算7試合)、新保(02年・171cm)、桃山学院大の永川(02年・187cm)、関西学院大の佐々木貴(02年・180cm)、中野圭(02年・167cm・U17組/1試合)などがいる。
 上記の候補からポジションを奪うようなパフォーマンスは21年時点はしていなかった。この年の前半から所属の新潟でジョーカーとなっていた。三戸(02年・163cm)は10試合程度の経験があり、シーズン後半にジョーカーとなっていたので、最後に枠に加わる可能があるぐらいだろう。後の五輪代表で常連となっているFW枠の明治大の佐藤恵や松橋優など彼とが争うか。
 右は前大会を経験している西川(02年早・181cm)がいるが21年5月末時点で24試合と欧州が注目するような期待をしたほどの成長を見せられていない。左利きの選手が前線は少ないため呼びたいが期待したほどの成長をしていないこともあって一度敢えて外す事とした。
 本田風(01年・170cm・通算41試合)、小田(01年・181cm・5月末時点20試合)、松村(01年・173cm・5月末時点22試合)、ライバルで早稲田の安斎(02年・176cm)、窪田(01年・171cm・21年夏に岐阜
に移籍するが金沢で高3時から活躍・通算47試合)、兒玉(02年・178cm・5月末時点でリーグ歴はなしだが相模原にレンタルし活躍)、武田英(01年・176cm・この時点では11試合だが夏に琉球レン
タルで徐々に頭角を現す)、立命館の中野瑠(02年・167cm)などが主な候補である。
 鵜木(01年・167cm・通算6試合)、川崎修(01年・168cm・18試合)、南(02年・175cm・0試合)、早稲田の東廉(03年早
・181cm)、樺山(02年・171cm
・5試合夏に山形へ)、山田楓(01年・180cm・0試合)あたりも候補だが。主力候補がある程度が揃っており極めてよどみのない選考に駆る可能性もある。

私が選ぶ2021年時点でのAMF陣
名前 生年月日・身長 所属(仮に21年6月に開催された時の所属 大会時点でのプロ年数(特別指定を除く)

荒木遼太郎   02年早・170cm・鹿島/2年目
鈴木唯人    01年・179cm・清水/2年目
小田裕太郎      01年・181cm・神戸/2年目
本田風智    01年・170cm・鳥栖/2年目

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?