カタールW杯予想の話3

2戦目の対戦相手が決まっていないので最終戦のスペイン代表ことを予想します


GKはウナイシモンが1stチョイスを不動としつつあります。元々セービング力は期待できました。ユーロ2020ではビルドアップでのミスから失点をしてしまう事もありました。多くの試合を経験し、それも改善されてきています。デヘアがユナイテッドの低迷に関与してしまっているのもあり精彩をかいており、ブライトンのサンチェスやブレントフォードのラジャ等が2,3番手の有力となって招集されています。ただデヘア以外はクラブシーンでも国際的な経験では不足しており、チェルシーのケパも候補となるでしょうが、メンディに完全にポジションを渡しており、ローマのパウロペスや等も含めシモン以外の選考は流動的かと思われます。




CBはユーロ直前でフランスから国籍を移したシティのラポルテが軸となりそう。配球面の能力はペップの下でやっているのもあり世界最高峰だといえますが守備の軽さは少し気になります。Sラモスがいればバランスもいいがパリに加入後、出場機会を得ていない状況からも彼の復帰は期待はできないでしょう。ビッグクラブがこぞって狙うスピードもあるパウトーレスとバルセロナに帰還したEガルシア(守備対応も向上してきた)がその相棒を務めることでしょうが、何れも左利きで特徴がラポルテと重なるのが気になります。エンリケ監督はナチョ、イニゴマルティネス、バジェホ、ミンゲサ、大ベテランのラウルアルビオル、Dジョレンテ、ギジャモンなどを使っていますが、最適解を見つけることはできていいません。大きな穴とまではいえないが日本代表の選手にとっても付け入る隙は多少なりともありそうです。



SBは左にアルバ、右にアスピリクエタとおり、カルヴァハルやマルコスアロンソと豪華にみえます。ただ何れの選手も30代に入っており一番若いカルヴァハルもここ数年怪我が多い状況です。2番手にはアロンソだけでなく、ガヤもいる為、アルバのサイドは特にラロハの武器となっていますが例えば伊東のような俊英がその背後をつければチャンスを演出する事は可能だと思います。年齢問題はこの大会だけで考えれば無視できますが常勝国である以上無視はできません。グリマルドやククレジャ、アンヘリーニョなどは4月時点で未招集、ペドロポロ、ヘススナバス、レギロン、Mジョレンテ、オドリオソラ、ヴァスケスらも含めて陣容は最後まで決まり切らないでしょう。






DH・CHはフォーメーションが決まっていない国の為いろんなパターンがあるのですが、軸となる3センターは固まってきています。アンカーに稀代のプレーメーカーであり潰し屋でもあるブスケッツがおり、その前にはイニエスタ、シャビの後継者とされるペドリとカヴィの若き10代の逸材がいる。ナポリで覚醒しているファビアンルイス、リヴァプールのチアゴなども言わずと知れた名手でアンカーもブスケツと比べると酷だが実力は高いロドリ、コケなどがいる。SBを務めるMジョレンテもシメオネの仕込みの守備・運動力が備わった器用な選手であり、セルジロベルト、メリーノやソレールもこのポジションの実力者である。ニゲス、セバージョス、スビメンディ、イスコ、アセンシオ、ニコらも活躍次第では候補といえ、試合を掌握するのには十分なメンバーが揃う。







アタッカー・WGとCFの人選は候補が沢山いますが監督も悩ましいかもしれません。というのは少し前に2010年のW杯優勝とその前後のEURO2連覇時代はフェルナンドトーレス、ビジャという世界屈指のCFが2名いましたがそこに続く選手が20年代の今現在確保されいません。日本にとってはドイツもスペインもかなり戦略・戦術を用意してくるやっかいなチームなのですがそれはフィニッシャーなタレントがいないのは少しだけ安心できる要素と言えそうです。(慢心してはいけないのは十分理解したうえで)
 アタッカーは現在IHもWGも高い強度と質を発揮するオルモとポルトガルで印象を残すサラビア、シティからバルサに移籍し活躍するフェラントーレス(手薄なFWにゼロトップ起用も)、ヴィジャレアルの俊英ピノあたりまではかなり選出が有力そうです。ただいずれの選手も代表では確固たる地位を築いていません。アダマトラオレ、フォルナルス、オヤルサバル、ブラヒムディアス、アンスファティ、ブライアンヒル、ファンミ(長らく縁がなかったが小柄なSTとして21-22シーズン好調)などが残りの期間で序列を崩す可能性もあり、まだまだ流動的の様です。ただ定まっていないというよりは、選択肢が多くエンリケが競わせているような状況でしょう。




CFは勢いのあったジェラルモレノを先発で使わず、モラタを軸にしEURO2020で結果が出ずに非難されていました。ただ元々手薄でトーレス、オヤルサバルやオルモをこのポジションでゼロトップで使っている試合もありエンリケ監督自身も軸とする選手が定まっていないように感じます。ユベントスでレギュラー格(確固たる地位ではないが)のモラタとジェラル(今期はリーグで量産していない)だとどっちもどっちと言わざるを得ません。デトマス、ロドリゴモレノを主として2番手に据えていますが前者は1部での活躍が実質1年、後者もプレミアで4月8日時点で5点に終わっていますのでまだ誰もカタール行きを決められていません。22年度4月時点でラリーガのリーグで活躍している、ビルバオのオイヤンサンセド(国内で最も期待される大型CFか)、イニャキウィリアムズ(結果次第では久しぶりの代表も)、ベティスのイグレシアス、ベテランのセルタのアスパス、アラヴェスのホセルあたりまで場合によってはチャンスはありそうです。余程の人材がいればですが2部の選手を引っ張ってくる事もないとはいえなさそうです。





ドイツと違って可変を前提としたチームではない印象で433でしっかりとポゼッションというチームであるのは明らかです。東京五輪世代が五輪本大会前と本大会での準決勝で戦いその時は少しフォーメーションも人材が違いますが、サッカースタイルは変わらないでしょう。
 ドイツもスペインもやっかいですが、一泡吹かせそうなのはスペインの方なのでできれば初戦に戦えるならというのが個人的には日程の不運さを感じます。ただ五輪の時のように基本的はブロックをコンパクトにし後ろを固めてカウンターを狙うのが良いと思います。スペインはラポルテやパウらCBからもビルドアップできますのでそこのケアはもちろん必要ですが裏を突くチャンスにもなります。




 



  誰が選出されるかは現時点では何とも言えませんが、伊東、古橋、前田大を筆頭に浅野拓、永井、仲川、宮市、鈴木武、田川ら脚の速い系の選手が数字を残した場合は絶対に呼ぶべきかと思います。伊東もそうですが、三笘や堂安、未招集の奥川もフィニッシュまで自分でやり切ってくれる選手も有効でしょう。また3人の軸となった中盤の選手の奪取力はありますが、カウンターの目を摘み取るぐらいの押し込みがスペインのコンセプトなので保持できる試合にはならないと予想できます。コンセプトをかいくぐるくらいの強度の高いプレス、ブロックを敷くためにBTB系、潰し屋の選手も入れておきたいです。プレミア行きも決まった川辺、戦争の影響で国内復帰した橋本はすでに欧州挑戦でかなりの経験を積んでいますし、名古屋の稲垣も強度をJで最も見せてくれていますから4番手を柴崎に固執するより彼らを使うべきだと思います。ロシア大会でみせたような一撃必殺のパスを期待する声や森保監督の現役時代と真逆なボランチ像もあってずっと呼ばれてきていますが対戦相手が決まった以上、彼を切る選択肢をしても致し方ないと思います。W杯は勝たないと歴史に埋もれてしまう大会ですから。



私が考えるスペイン相手のベスト布陣

その①(最終予選からの流れ踏襲アップデート版)
GK シュミット
CB 吉田、冨安
SB 酒井宏、長友
DH 遠藤航、川辺
OH 鎌田 
WG  伊東、三笘
CF 久保建

控え、谷、権田、板倉、瀬古、安西、山根、守田、田中碧、南野、前田大、堂安、オナイウ


その2(カウンターありきの守備編成)
GK シュミット
CB 酒井宏、吉田、冨安
WB 伊東、長友
DH 遠藤航、稲垣
OH 鎌田、川辺
CF 南野

控え、谷、権田、板倉、中山、中谷、岩田、旗手、守田、田中碧、久保建、伊東、古橋

その3(川崎出身多め)
GK シュミット
CB 吉田、冨安
SB 山根、旗手、
DH 遠藤航
CH 守田、田中碧
WG 伊東、三笘
CF 大迫勇 

控え 権田、川島、谷口、板倉、長友、橘田、橋本、南野、久保建、家長、古橋

その4(妄想スペイン経験多め)
GK シュミット
CB 吉田、冨安
SB 酒井宏、安西
DH 遠藤航、守田
CH 香川
WG 久保建、乾
CF 岡崎

控え 権田、山口瑠、板倉、中山、旗手、長友、田中碧、柴崎、清武、伊東上田、前田大、

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