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押韻論

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日本語の押韻の基礎的な考察や研究
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#フランス語

対照押韻論:フランス語の導入

 こんばんは。Sagishiです。  今回は、フランス語のrhymeスタイルを少し勉強したので、それのまとめの記事になります。 1 フランス語のrhymeタイプ フランス語のrhymeタイプを調べて驚きましたが、いわゆる「完全韻」的な価値観を持っていないことが分かりました。  以下が、フランス語のrhymeタイプです。  いわゆる完全韻/不完全韻的なrhymeタイプの区分けではないのが分かります。特に英語のrhymeタイプと異なるのは、エコー(同音韻)を許容しているこ

日本語の詩歌の脚韻はどのようなスタイルにすれば良いのか-翻訳を通して考える-

 こんばんは。Sagishiです。  今回は、詩の邦訳の脚韻について書いていきます。  日本の詩歌の翻訳をみると、なかなか原詩通りにrhymeをしているものが少ないです。しかし、その希少なrhymeを取り入れている翻訳も、どことなくぎこちなさがあるようなものも多いです。  日本の詩歌文学においては、まだrhymeというものが浸透しておらず、技術的にどのように扱えば良いのか、どのようなrhymeをすれば良くなるのか、自然になるのかが、あまり周知されていないと思います。