日本語の押韻論:なぜ日本語の脚韻は発達しなかったか、完全韻への追加考察
1 なぜ日本語の脚韻は発達しなかったか これまでわたしは、英語のPerfect rhymeの定義を援用しつつ、日本語の完全韻を定義することを試みてきました。*1
しかし押韻の「響き」を考察している際に、同じ子音を含まない押韻ペアが、なぜか響きにくいという傾向に気がつきました(近類子音を含む押韻ペアよりも、同じ子音を含む押韻ペアのほうが、効果的に響きます)。
当たり前といえば当たり前な事実ですが、上記の気づきはわたしにある直感を与えました。
英語のPerfect r