ジェイク・リーvs稲村愛輝を観ましたわ

　皆さまごきげんよう。今回はジェイク・リーのNOAH上陸第1戦についてですわ。ジェイク・リーは全日本の元三冠王者。必殺技はD4C(ディーフォーシー・垂直落下式ブレーンバスター)ですわ。ガッチリ垂直に落とすのではなく、斜めの角度で引き落とすようなタイプですわ。対するは見た目が北尾光司こと稲村愛輝。ブ厚い体が印象的なパワーファイターで、力皇の技だった無双を使いますわ。

　入場はまさかのジェイク・リーから。何故なのかしら、格上ですのに。元三冠王者が先に入場というのは、うーん、何だか違和感がありますわね。

　素顔で入場のジェイク・リー、これはいい判断。落ち着いた顔ですわ。どんな表情で入場するのかを参戦1発目で見せるのは大事ですわね。余裕あって期待感が上がりますわ。でも意図としては何か違うものがあるのかも。稲村は格下の若手なので、フルコスチュームなんか見せないよ、という思考あってのものだとしても面白いのですわ。でも真相は闇の中ですから、これぞ“諸説あり”ですわ～！！！

　さて稲村の入場は気合い入っていますわね。メインイベントでシングルマッチをやるのは多分初めてですわね？向かい合うと腕組みしてジェイクを睨んでいて、振る舞いとしてはいいですわ。しかし緊張しているのも見えてしまいますわね。メインイベントで、さぁどういった闘いを見せてくれるのかしら。

　序盤は頭をつけ合い、腕を取ろうとする探り合いから始まる、ちょっと珍しい立ち上がり。手首をひねるリストロックに行こうとするジェイク、取らせまいと腕をやや畳み密着する稲村というシーンがまず見どころですわね。ジェイクはここで腕を下から絡め、V1(腕を肩上で極める形)に持って行こうとすると思いきや、上から絡め直す展開で逆を取り、稲村の虚を突きましたわ。そしてようやくひとひねりしてリストロック。普段何気なく行われる腕ひねりリストロックの完成までが遠い！そしてそのひとひねりに向かう為に開けた引き出しは技術。対抗戦しぐさですが技術も見ることが出来ておもしろいですわ。最序盤は好感触ですわね。