【全日本プロレス】2023年10月5日『NEW AGE CHRONICLE-Z』を観ましたわーッ!!!【中編】

 皆さまごきげんよう。いつも読んで下さっている方は押忍ですわ。初めましての方は初めまして押忍ですわ。というわけで押忍ですわ。

 さて前回、長すぎ文章となってしまいまして、急遽3分割にした今回の若手興行ですけれども、わたくしは6試合でちょうどいいと思いましたのよね。最近のプロレスはやれ10試合だ、ダークマッチも合わせると12試合だと長々とやりがちですわ。だいたい6、7、8試合がいいのではないかと個人的には思いますのよね。

 ですからnoteも程々の長さにするべきだと思い至ってのこの座組みなのですわ。というわけで、中編、行きますわーッ!!!

【第3試合】
大森北斗 vs 香取貴大

 わたくしこの試合は戦前から期待していましたのよね。と申しますのも、メイ子が秘かに香取激推しでありまして、潰されやしないかなどとひたすら心配して心配して心配していたのですわ。以前、高橋ヒロムのジュニアの祭典の多人数タッグで、さわりしか出させてもらえずだったのがなかなかのトラウマだったようで、話していましたらば、だいぶインディー好きなのだと初めて知りましたわーッ!!!

 でもわたくしは今回、特に変なことにはならないと思っていましたのよね。と申しますのはシングルマッチですし、大森北斗は以前、GLEATの頓所隼を相手にシングルマッチを行ったことがあるのですけれども、その時に最大限譲歩してくれて、ライバルしぐさで試合をしてくれた前例がありますのよね。北斗は鈴木みのるの弟子筋にあってヘビー級、頓所は特にそういうブランドがついていませんしジュニアでしたのに。ですからわたくし、大森北斗はやれることをやってくれるはずだと、大丈夫だと思って見ましたのよね。そしてやはり予想は当たり、北斗は香取の個性を引き出す試合をしてくれたのですわ。

 北斗は、三冠挑戦も世界タッグ挑戦も経験済みの選手ですし、全日本プロレス産のクオリティをさすが持っていると感じはしましたが、ひけらかすようなことはなく、むしろ香取に最大限付き合っていましたわ。

 試合はロープに詰めてのブレイク合戦から。香取がウサギのぬいぐるみを北斗の顔に押し付けると北斗がニーリフト。香取をロープに振ると香取がブーメランクロスボディを繰り出し、ウサギのぬいぐるみをパスして、キャッチした北斗にドロップキック。

 香取はパラダイスロックを出し、北斗のお尻にぬいを置いて挑発、ぬいをポイ捨てして低空ドロップキックで場外送りに。自分のキャラ付けにとって大事なぬいに対する扱いがぞんざいなの、じわりますわ。

 香取は場外弾を狙って走りますが、北斗の姿がなく困惑。リング下を移動した北斗が背後に現れて膝への低空ドロップキックを炸裂させ、ウサギのぬいを香取に投げつけ投げつけ、蹴り飛ばして、頭を抱える香取にカタめのエルボー。すると香取もカタいエルボーを返しますけれども、北斗がまたエルボー、香取も返すと、北斗がノータッチでの大カタなエルボーを打ち、あまりの当たりに香取が膝をつきましたわ。北斗は香取をフライングメイヤーからチンロック、ひねってキャメルクラッチへ。ロープブレイクとなりましたらば、ブレーンバスターを打とうとする北斗、しかし香取は打たせず踏ん張って、業を煮やした北斗がロープに走ったところを、珍しいカウンターキャッチのブレーンバスターで投げて場外送り。走ってセカンドロープに飛び乗ってのトペコンでブッ倒して、リングに戻るとカバーしてカウント2。追撃狙う香取ですが、打撃はかわされRKOを食らい、北斗の「来いよウサギ野郎」の声でカタいエルボー合戦、北斗のジャーマン、香取のバックドロップと投げ合いを挟み、続く香取の変型卍固めは北斗がロープに逃れましたわ。さらにバックドロップですがカウントは2。走る香取ですが、北斗がカウンターのエルボーからローリングエルボー。最後はドラゴンスープレックスで投げ、続く無双一閃で北斗が勝利しましたわ。試合後には北斗がぬいをパスして、キャッチした香取をノータッチのエルボーで倒し、ぬいを香取の胸に置いて退場。香取も悔しそうにマットを叩いてから退場しましたわ。

 香取の個性といえば、ウサギのぬいぐるみを持つ独特のもので、キャラクターを軸にした、インディー感が強い試合運びの印象はありますが、それで終わらず、いいエルボーを打ち、技も出しで、意外としっかりした見応えある1戦になっていてよかったと思いますわ。特にバックドロップは、タイミングで投げたりではなく、全身の筋力を使って、重い北斗を悠然と投げ切っていまして、香取の地力の片鱗を見た思いでしたわ。そして大森北斗は余裕が出て来ましたわね。技は数える程しか出さず、それ以外のところで試合が出来て、格上しぐさではないですけれども、格上感は出るといいますか。とはいえ何1つ損させず、香取の印象も残して終わっていて、何だかんだ言って全日はやはり老舗で、キッチリと共存共栄のプロレスが出来るのですわ。対抗戦しぐさのイキり試合でなくとも、闘いはあるし、いい緊張感もあって、キャラクターを生かしつつもおちゃらけすぎずでシリアスにやれる。上手い着地なので逆に難しい試合だったことが、後から分かる感じですわね。感心いたしましたわ。

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