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中小企業の人事視点でぶつける「就労継続支援B型」へのギモン|北都システム×パパゲーノ【総務部長のぶっちゃけラジオ】

北都システム株式会社の総務部長 城内さん(@HSC_jonai)が運営している、オープン社内報「総務部長のぶっちゃけラジオ」にゲスト出演しました。

総務部長/人事労務担当の視点で、パパゲーノの事業について素朴な疑問をぶつけてもらった様子をstand.fmで音声配信いただいてます。


※今回は2023年8月5日から挑戦中の「パパゲーノのクラファンを応援したい!」という城内さんのご厚意で出演させていただきました。ありがとうございます!

そもそも「就労継続支援B型」って何?

北都システム 総務部長 城内:

パパゲーノさんのクラファンをみて「就労継続支援B型」を設立するということでしたが、正直、私も不勉強で、よく分かってませんでした。

簡単に「就労継続支援B型」について解説いただけるとありがたいです。

北都システム 城内さん

パパゲーノCEOやすまさ:

「就労継続支援B型」とは、障害をお持ちで企業で働くのが難しい方が、お仕事をする施設です。1施設あたり定員が20名となっています。例えば、パン屋さん、クッキー作り、部品検品・組み立て、農作業、清掃などのお仕事をしています。

全国に1.4万事業所ほどあるのですが、パソコンを使った仕事に挑戦できる施設は「3%」ほどしかないと言われています。そのため、パパゲーノではIT系のお仕事に挑戦できる「就労継続支援B型」を東京都杉並区で設立しています。

今回のクラウドファンディングは、20名分のパソコン購入費用として200万円の資金調達を目指しています。

パパゲーノのビジネスモデル

障害をお持ちの方がIT系の仕事をするのは大変なのでは?

北都システム 総務部長 城内:

現状、パソコンを使った仕事ができる就労継続支援B型が「3%」しかないのは、障害をお持ちの方が実際にIT系の仕事をすることが大変だからというのがあると思います。Podcast「パパゲーノの秘密基地」で、Canvaなどで簡単にポスター作れる時代なので、という話を触れていましたが、私でさえもCanva使うのに苦戦しているのに(笑)

使いこなすことも大変なのかなと印象を受けちゃうんですよね。

パパゲーノCEOやすまさ:

「障害をお持ちの方がパソコンを使って仕事をするのは無理なのでは?」という質問に関しては、「人による」というのが正直なところかなと思います。20人社員がいたら、Canvaを全然使いこなせない人もいるし、Vlookup関数を組むことが苦手な人もいる。一方で得意なこともそれぞれにあるはずです。挑戦してみたい仕事、得意な作業について個別に機会を創っていきたいと思っています。

パソコンを使った仕事ができる就労継続支援B型が「3%」しかない理由は、「障害をお持ちの方にパソコンを使って働くスキルがないから」ではなく、圧倒的に「障害福祉施設の運営側の課題(経営・制度の課題)」の方が大きいと思います。

まだ開所前ですが、既に地域の関連施設さんとやりとりをする中でニーズは非常に強いと感じています。

パパゲーノCOOの福田恵人(左)とCEOの田中康雅(右)

「福祉」x「IT」の可能性

北都システム 総務部長 城内:

パパゲーノさん自体は中小企業のDX支援をビジネスとして提供している中で、チームメンバーの中に就労継続支援B型の利用者さんが入ってくるイメージですよね?夢があるなと感じます。

パパゲーノCEOやすまさ:

主に2つの可能性があるなと感じています。

  1. 就労機会の可能性を拡大できる

  2. (就労以外も含めて)やりたいことや夢に挑戦しやすくなる

今はブルーワーク、ホワイトワーク問わず、パソコンやスマホを使って仕事をすることは当たり前になりつつあると思います。例えば、TeamsやChatWork、Slackなどのチャットツールを使って仕事の連絡をしたり。ビデオ通話で打ち合わせをしたり。パソコンを使った就労継続支援施設が増えることで、その後の就労の可能性も拡大できるだろうと感じています。

もう1つは就労以外も含めて、やってみたいことに挑戦しやすくなるということです。僕たちは、精神障害をお持ちの方と共に絵本や音楽を創る「100 Papageno Story」というアートプロジェクトを運営しています。そのような挑戦機会も広げていきたいです。

中小企業は、就労継続支援B型とどう向き合うべき?

北都システム 総務部長 城内:

障害をお持ちのフリーランスへの業務委託、就労継続支援B型・A型への発注と、法定の障がい者雇用率とは、別枠じゃないですか。

私は、就労継続支援B型へ仕事を発注することも、広い意味で「社会的責任」の1要素と考えてもいいのかなと思うんですけど、いかがでしょう? (なんなら、そこも法定雇用率に含めていい世の中にならんのかな、とか)

パパゲーノCEOやすまさ:

そうですね。障害者の雇用義務は「2.7%」あり、100人社員がいれば2.7人の障害者雇用が必要で、その義務を果たしていないと月5万円の罰則金のようなものが発生します。パパゲーノのような就労継続支援B型に仕事を発注することは、企業の障害者雇用義務の算定に入れることは現状できません。

障害者雇用義務を満たすだけでも大変なのに、それに加えて、更に就労継続支援B型への業務発注も「社会的責任」「CSR」として中小企業に求めるのはちょっと酷かなと思っています。

もっとドライに、事務代行で大変な部分を合理的な価格で発注できる先の1つとして見ていただければ良いかなと思っています。

北都システム 総務部長 城内:

ある意味「ビジネスライク」に?

パパゲーノCEOやすまさ:

そうですね。もちろん、「同じ仕事をクラウドワークスやBPOサービスに発注するなら、パパゲーノに発注して応援したい!」と思ってもらえたらすごく嬉しいです。ですが「Win-Lose」な取引では持続しないので、サービス品質が数多ある競合と比較した時に同等もしくはそれ以上の水準であることが前提条件だと思っています。

障害者雇用義務の文脈で、強いて言えば、発注いただいていたお仕事を実践していた障害をお持ちの方が、将来的に就職するという形で、採用チャネルの1つとして見ていただくことはできるかもしれません。

北都システムさんの営業事務のお仕事をパパゲーノで受託して、そのお仕事を責任もって実行していた方が、徐々に慣れてきて勤怠も安定して就職を希望されていた場合、そのまま北都システムさんに就職する、ということもあり得るかなと思います。

北都システム 総務部長 城内:

慣れた仕事をお任せできるのはありがたいですね。

ご協力をお願いしたいこと

北都システム 総務部長 城内:

何か視聴者さん含めご協力できることはありますか?

パパゲーノCEOやすまさ:

  1. 営業事務やバックオフィス業務などお仕事をパパゲーノに発注する

  2. クラウドファンディングで1000円の支援をする

のどちらかをご協力お願いしたいです!

今回のクラウドファンディングでは、企業スポンサーも「10万円」から募集しているので、北都システムさんも検討いただけたら嬉しいです。笑

北都システム 総務部長 城内:

社長に聞いてみます!笑

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