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開発した健診WEB予約機能を使って、健康診断を受けてみた!

こんにちは。産業保健の王子こと、やすまさです。

健診WEB予約機能のβ版を2020年12月に開発してから16企業22医療機関での実証を無事完了し、2021年8月4日に正式に新サービスのプレスリリースを配信することができました!

健診WEB予約機能のプロダクト開発をマネジメントしてきた者として、僕自身の健診受診体験をレポートしつつCarelyの健診WEB予約機能をご紹介していきます!

Carelyの健診WEB予約機能とは?

健康管理システムCarelyの「健康診断WEB予約機能」は、従業員がシステムから予約を申込み、健診センターがCarelyで予約を確定できる機能です。人事が従業員の定期健康診断の予約を取りまとめる際には、紙やFAXと電話が必須で、莫大な工数がかかる上に健保や会社の方針によって非常に複雑になりがちです。そんな健診予約業務をシンプルに従業員と健診センターをシステムで直接繋ぐことで合理化します。

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Carelyは従来、人事や産業保健スタッフと従業員が使うシステムでしたが、ゼロから医療機関側の環境を構築し、健診センターさんへの導入を進めていきました。プロジェクト自体は3年掛かりくらいで、最初は事務作業をすべて代行してみるところから始まり、少しずつシステムの機能に落とし込んでいき、2021年8月の正式リリースに至っています。

β版をリリース直後の2021年1月、まずは自社の定期健康診断で仮説検証を行って、僕は2021年2月15日に健康診断を受けてきました。

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健康診断の受診場所は、新宿健診プラザに!

社会人3年目なのでこれで3度目の定期健康診断。これまでの2回は、2018年7月18日に大崎の医療法人社団進興会の進興クリニックで、2019年11月11日に渋谷のMYメディカルクリニックで、受診しました。ミーハーなので都会の有名どころを転々としたい思いがあります。

3度目の今回は、Carelyの健診WEB予約機能のうち医療機関向けの環境をトライアルすることに合意いただいた新宿健診プラザさんで受診することにしました。何度も事前に訪問して開発の要件定義とオペレーションのすり合わせをしていた思い入れのある健診センターさんなので、ここで自分自身が健康診断を受けるというのは感慨深いものでした。

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ちなみに新宿健診プラザさんは「オペレーションが徹底的に合理化されていてすごい!」ということで有名です。

2018年の情報ですが、機能評価の結果によると施設内健診の年間受診者数は一日ドックが約22,000人、その他の施設内健診が約92,000人、巡回健診が約84,000人。圧倒的な受診者数実績!

総合評価・領域別評価|一般財団法人日本健康管理協会 新宿健診プラザ

Carelyでサクッと健診予約

自分は1人目の健診WEB予約機能の実験台だったので、社内周知する前にCarleyから予約申し込みをしました。クリスマス前にβ版をリリースして、年明けの2021年1月4日に予約申込を実際の医療機関さんで試すというスピード感。

Carelyで医療機関、コース、オプションと、3つの予約希望日を入力して、予約申し込み!

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デモ環境で動作検証は入念にしていたとはいえ、本番環境で初の予約申込みがうまくいくのか、ボタンを押す瞬間はとても緊張しました。

当時はMVP(Minimum Viable Product)といって、必要最小限の機能に絞って実装していたため、フロントの表示に不具合があったり、スマホ対応していない部分もありましたが、予約の申し込みは無事できて一安心。

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そして、翌日には予約日程確定のメールが新宿健診プラザさんから届いていました。これは感動!思わず社内の開発プロジェクトのSlackで共有しました。

健診センターで電話予約をしたことがある人は共感いただけると思いますが、電話が全く繋がらないということが多々あります。1日中かけても延々に繋がらない…。

それがWEBでの申し込みとメールでの通知で、お互いが好きなタイミングで処理できるのはとても合理的な仕組みになったなと思いました。電話でお互いの時間を拘束する同期通信から解放されて、システムによる非同期通信ができるようになったということです。

僕の健保と受診コース

余談ですが、僕は全国健康保険協会(協会けんぽ)に加入しています。1995年生まれで、年度末年齢は25歳の男性です。

協会けんぽは年度末年齢(3月31日時点の年齢)が35歳以上だと、「一般健診」と呼ばれる胃部レントゲン(いわゆるバリウム検査)や便潜血反応検査のついた健康診断を安い値段で受けられます。しかし、年度末年齢35歳以下の若い世代に対しては協会けんぽから健康診断の補助はおりません。

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令和3年度(2021年4月〜2022年3月)生活習慣病予防健診のご案内|協会けんぽ

2021年度は、法定項目の検査を心電図や血液検査など省略できる項目も含めて受診することにしました。特にオプション検査は追加しなかったので、全額会社が負担してくれていて自己負担は「0円」でした。

日程変更・キャンセル

いくつか機能とオペレーションの仮説検証(PoC)のためのテストシナリオを用意していて、僕は実験台の1人として日程変更をお試しさせていただきました。

β版ではまだ従業員側も、医療機関側も、日程変更機能を開発していなかったので、アナログなオペレーションで日程変更の依頼をしてどんな業務フローになるのかを確認していきました。

事前送付物が届いた〜

健康診断の予約から1ヶ月ほど前になると、「事前送付物」と呼ばれる荷物が届きます。中には、健康診断の案内や問診票などが入っています。

Carelyから本当に健康診断の予約が申込みできて、予約が確定したことを実感し、とても嬉しかったです。

健康診断を受けるまでの数週間って無駄に健康意識高くなるよね

「健康診断ダイエット」とかよさそう。1ヶ月後の健康診断に向けて、食生活改善と運動がんばろう!的な。

僕は前日になって「そういえば明日、健康診断じゃん!」と思い出したので、夕飯は自由が丘にある麹料理のお店に行って、ご飯を控えめにしました。ちなみに空腹時血糖の検査のために、検査前10時間は飲食NGです。

僕みたいに予定を忘れがちな従業員のために、Carelyから受診日のリマインドメールが自動配信されるのでご安心ください。

いよいよ受診日!受付でスマホなくした

ついに当日を迎えました。早朝は検尿をして、新宿・歌舞伎町へ。

受付前の椅子に座って問診票を書いて、受付に提出するために離席したほんの数分間、椅子の上にスマホを置き忘れていたようです。

椅子に戻るとスマホがない!ポケットにも、リュックの中にもなくて、めっちゃ焦ったのですが、忘れ物回収担当によって見事回収されておりました。

すぐにスマホを置き忘れる自分の忘却力と、それに勝る新宿健診プラザさんの物品管理の徹底っぷりに驚きました。

問診票を提出後、更衣室に案内されました。

327番として生きていく

無事スマホを回収して、ひと安心したら更衣室で健康診断用の服に着替えました。「327番」でした。健康診断を受診中は個人情報保護のためか番号だけで呼ばれることになるので、BOØWYのDreamin'が脳内再生されます。

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この番号札は胸につけるのではなくて、左腕につけるのが正しいらしいです。まわりの人を見て気づいたので、このあとつけ直しました。

いざ、3階のメンズフロアへ!

検査用の服に着替え終わったら、3階のメンズフロアへ。なぜかシンディー・ローパーの『Girls Just Want To Have Fun』が爆音で流れていたのがシュールでした。(検査結果が悪くても、楽しく生きていこうぜ的なノリ)

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新宿健診プラザさんは8階まであって、男性と女性でフロアがわかれています。人間ドックやMRI・CT・内視鏡は階がわかれているようです。

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フロアガイド | 新宿健診プラザ | 日本健康管理協会

メンズフロアに入って驚いたのが、「検査担当者のネームプレート」がそれぞれ担当の検査の場所にしっかり書いてあること。それも「常駐メンバーですよ」とアピールしているかのような、ごっついやつ。

ここだけの話、健診センターの医師や看護師の方は、アルバイトの方が非常に多いです。昔、医師の人材紹介をしていたのでこの辺の話は耳にすることが多かったのですが、健診センターの仕事は、臨床に比べたら身体的・精神的な負担も少ないおいしい仕事なのですね。もっというと、何らかの事情で臨床の世界では働けなくなった医療従事者が健診センターの求人に応募していたりもするらしいです。

という少し闇なお話を聞いたことがあるので、ちゃんとごっついネームプレートまで作って検査担当者を配置しているんだなというのが印象的でした。

ベルトコンベアーのような健康診断

胸部X線、血圧、身長体重、採血、視力・聴力、医師による診察、腹囲・心電図の流れで、受診者がぐるっと会場を1周回ると定期健康診断が終了するようになっていました。まるでベルトコンベアーに乗せられた機械のように、サクサク検査が進みます。

15分〜20分くらいで法定項目の健康診断が完了するようにオペレーションが洗練されていて、感動でした。血液検査も痛くなかったし。

健診センターに入ってから、着替えの時間なども含めて、トータルで40分かからないくらいでした。まさにオペレーショナル・エクセレンス…!これこそが新宿健診プラザさんの圧倒的競合優位性なんだなと思いました。

最後に案内人的な方に「健診結果はいつ頃届くんですか?」と聞いたら、「2週間くらいです」と教えてくれました。結果の郵送を2週間はなかなか早い方です。これまたすごい。

ロッカーキーによる秀逸なオペレーション管理

感染症対策のためかロッカーは使用する都度清掃がされているようでした。「鍵がついているロッカーは清掃済。鍵なしのロッカーは未清掃。」というルールで管理されていました。

「なるほど、でも間違えてロッカーの鍵をつけたまま帰ってしまう人がいるのでは?」と疑問に思ってエレベーターまで行くと、しっかり注意書が貼られていました。

「使用済みロッカーキーは必ず回収箱へご返却をお願いいたします。」

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これで万が一ロッカーキーを回収箱に入れ忘れてしまった人も気づけますね。見事な仕組み。

Carelyで受診を報告

受診日の翌朝にはCarelyから受診報告してねというメールが届きます。

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受診報告しないと、「無断キャンセルして健診受けてないのかな?」と人事から疑われて連絡がくるので、Carelyで受診したよボタンをクリック!あとは結果が届くのを待つのみ。

2週間後、届いた健診結果やいかに!?

健診を受けてから2週間後、新宿健診プラザさんから健康診断の結果が郵送されてきました。

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結果は、、

LDLコレステロールが有所見!?

気にするほどでもないけど、オールAは逃しました。

健診結果をデータ入力してCarelyにアップするぞ!

iCAREでは自分の健診結果は自分でデータ化するという社内ルールになっています。届いた健診結果をひたすら手打ちして、Carelyにアップロード。

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そしてCarelyにアップされた画面は以下のような感じ。

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僕の場合は過去3年分の健康診断結果がCarelyに入っているので、3年分の経年変化を見ることができます。社会人1年目は体重が軽すぎでしたね。

定期健康診断は、受けて終わりじゃない!

健康診断には「事後措置」と呼ばれるものがあります。主には医師の意見聴取・就業判定、労基署報告の提出(50名以上の事業場のみ)、保健指導(努力義務)です。

Carelyでは要面談の人を自動で抽出して面談管理をしたり、就業判定を爆速で終わらせたり、労基署報告に必要な数字を自動で集計したり、保健指導が必要な従業員に自動で保健指導チャットを配信したりする機能があります。

従業員がラクに予約して受診できるだけでなく、人事や産業保健スタッフの事後措置までワンストップで効率的に実施できます。

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僕は健康だったので届かなかったですが、健康診断の結果に悪いところがあるとこんな感じでCarelyの保健指導チャットが届いて、気になることを相談できます。(※テキストカウンセリングのご契約企業のみ)

定期健康診断は、Carelyでやろー!

健康診断でお困りの人事、保健師、産業医の方は気軽にご連絡くださ〜い。日本一の健康管理システムを目指して、破壊的なスピードで創りあげております!!

採用も強化中なので、働くひとと組織の健康に興味のある方はぜひ〜。

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