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今年もまたこの景色を見る事ができた、と

もう数えてみたら20年近く前になる。

毎年の恒例行事のようにルミナリエに必ず行っていた時期があった。

友人と行っていた時もあったけど、またその時期にお付き合いしてる人もいたりしても、なんだかそういう感じで行く気分でもなく、基本一人で行っていた。
長い長い待機列。まわりはカップルばかりで、
でもそんな周りの幸せそうな人たちすら愛おしいと思っていた。

ルミナリエはイルミネーションを楽しむイベントではなく、阪神大震災への鎮魂の光だ。

じりじりじりじりと進んだ列の前方から
毎年、毎年、フロントーネの灯りが見えてくるたび、ああ今年もまた無事にこの景色を見る事が出来た。
と一年の振り返るような、そんな感じで自分の中で大切な時間としていたのだった。

いかにも神戸〜なお洒落なお店でディナーしたり、中華街で小籠包立ち食いしたり、夕飯は結局中華街が多かったかな。それも楽しみだった。

毎年毎年、また何度も何度も訪れる場所があるってとても素敵だ。
また来れて嬉しい、は自分が、まわりが、世の中が無事でいる事への感謝だと思う。

私の場合はそれがルミナリエの事だったけれど、
それが奈良だ、って人もいっぱいいるんだな、と知った。

ああ、また奈良に来れて嬉しい。
という言葉が嬉しい。

ルミナリエもまた再開したら久々に行きたいな。

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