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ペルーで感じた心のウイルス。

久しぶりにnoteを開くと2020年2月に書いた下書き記事と出会いました。忘れていた出来事、ショックだったのもあって、投稿しようかどうしようかと置いていてものです。
だいぶん時差がありますが投稿します。


私はペルーに住んでいます。
以前バックパッカーとして訪れた時に、とても気に入り、再び訪れて暮らすことにしました。
なのでペルーは好きです。
そこを前提に、今回は異国に住む外国人としての体験です。

先日飲み屋の床で鍵を見つけました。
おそらく近くの人の物であろうと思い声をかけて持ち主を見つけました。

相手は30代くらいの男性で、ありがとうと言ってお酒を一杯くれました。
その後、唐突に「コロナウイルス」と言われました。「大変ですよね」と返したら。
また「コロナウイルス」とだけ言われました。

もしかして私に対して言っている?と思った瞬間、府に落ちない、なんだか異次元の人と喋っているような嫌な気持ちになりました。

一緒に居た友人がこの子は中国人じゃなくて、日本人だ。と返していたのですが、はたしてそうゆうことなのでしょうか?
中国の方がこの会話を聞いたらどう思うのか?想像に易いです。


ペルーにも感染者は居ますし、アジア・ヨーロッパに留まらず世界に広がっている状態です。

なぜそんなことが言えるのか?

まさに他人事。まだこの地域には感染者がいません。仮に私の家族が亡くなっていようが、私が実際に感染していようが、ピンとこないでしょう。

他人事とは怖いものです。

ただ、私もそうなっている時があります、何かがあった時自分じゃなくて良かったと思います。
それは動物なので当たり前の感覚だと思っていますが、だからこそ自分の置かれたくない状況をどこにも作らないように行動することが大切だと思っています。
戦争は嫌だ。差別は嫌だ。汚染は嫌だ。

その為にも人の立場に思いを馳せることを怠り、"わからなかった、知らなかった"というのはあまりにも無責任で無道徳です。

なるべくこの言葉は使わず "分からないから知りたい。"という思いを大事に生きていたいと思った今日この頃でした。

一刻も早くコロナウイルスが終息に向かう道筋が見つかりますように。

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新卒入社の会社を4年勤めた後、 バックパッカー時代に見た南米の景色が忘れられずペルーへ。 今はスペイン語に異文化に四苦八苦しながら日々楽しんでいます。 日々の発見・驚き・思いは私の宝物、忘れたくないのでここに綴っていきます。