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アメリカン・ドリーム

18世紀のアメリカ黎明期においては、ヨーロッパに比べ、出自や身分が決定的な役割を果たすことが少なかった。黄金郷の探索や豊富な地下資源のもたらす巨万の富など、志を抱き、情熱を燃やした多数の人間がヨーロッパから新大陸へと渡ってきた。このゴールドラッシュが加熱した1849年に世界中から集まった彼らは49ersと呼ばれた。
「アメリカン・ドリーム」という言葉は、そんな彼らの荒唐無稽で不遜な夢を奨励し、鼓舞し続けた。
しかし、実際に殆どの人間は黄金に辿り着くことはなかった。
数百億ドルにもなる金が発見され、極少数の者には莫大な富をもたらしたが、多くの者は故郷に帰った。(wikiより一部抜粋)

おっと、デニムについて語るつもりが前置きが長くなってしまった。
そんな彼らが命をかけて挑戦した際に着用していた勇者のドレスコード。
それがデニム。
デニムは49ersの勝負服であった。
懐中時計や蝋燭をいれるポケットがあったり、ディテールに関するロマンは挙げればきりがない。
そんなデニムたちもまた殆どが黄金に辿り着くことなく洞窟で脱ぎ捨てられた。
しかし、100年以上の時は経ち49ersが脱ぎ捨てたデニムはカリフォルニアの洞窟の中で発見され1000万円を超える価値がついた。
夢を追い求めた彼ら自身が黄金へと変貌を遂げた。なんという運命だろうか。

現代においてはファッションアイテムへと変貌を遂げたデニムではあるが、アメリカンドリームをモットーに生きている令和の49ersであるぼくがこのデニムたちを着て挑戦をすることになったのは必然の巡り合わせ。
そしてもうひとつ。
僕がゴールドを身につけているのは僕から彼らへのお線香だ。

長い年月を経て、アメリカから渡ってきたこのデニムたちが来世で黄金の国ジパングでついにゴールドと出逢えたなら素敵だ。


デニムとゴールドは一緒にいるべきなんだ。
「信じられない。ずっと会いたかった」
そんな彼らの声が聞こえてくる。

それが男心。

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