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8月17日 康定→成都

 バスターミナルに行き、自転車をバラし、パッキングする。自転車をバスの荷室に入れ、座席に着く。10時出発の予定で、成都到着予定時刻は17時。昼食休憩30分を入れて、7時間の道のりだ。バスは川に沿って下っていく。まわりの山には頂に雪を被ったものもある。標高は5,000mを超えているだろう。雄大な景色だ。あの頂に登ってみたいとは思わないが、あの山の麓には行ってみたい。あの山の向こうには行ってみたい。一体どんなところなんだろう?どんな景色が広がっているんだろう?どんな村があるんだろう?バスは川の東側を走っている。川の西側は山だ。あの山の向こうは見えないが、標高7,500mを超える山、ミニヤコンガがある。ぜひ、見てみたい。でも、そんな山があることなど知らず、自転車で走っていたら突然目の前に、ぶちでかい山が出てきた。という方が感動的かな。
 12時50分 昼食休憩。長距離バスの昼食休憩で、まずくない食事に出会ったことがない。バスに乗る前に買っておいた、牛乳とソイジョイで済ませる。フルーツが売っていたので、ネクタリン(桃の変種)を4つ買った。最小単位の80円には少し足らないみたいで、おっちゃんがもう1つ足して、5つ持たされた。正直な人だ。5つで80円のところを4つで160円という売り手も多い中、このおっちゃんは正直者だ。しかも、このネクタリンはとても美味しい。
 ところで、この5年でぼったくりはかなり減ったと思う。特に驚いたのが、空港のタクシーだ。空港から街中まで1,000円程度なのに、5年前は「3,000円でどうだ?」と言う運転手が多かった。しかし、今はみんなちゃんとメーターで走ってる。食堂も30円の食事を50円と言う店もあった。ぼったくりが減ったということは、経済がうまくいっているのだろう。でも、5年前はラーメン1杯30円だったのに、今は160円。ぼったくられていた昔の方が安い。
バスが高速に入った。予定通り、17時くらいに成都に着くだろう。今回の旅も終わったなぁと感じる。明日明後日は予備日なので、何もする予定がない。友人はどこか歴史的建造物か史跡を見に行くらしい。ぼくは昔、パンダを見に行ったことがあるが、他に見たいものは特にない。お茶屋さん巡りでもしようかな。バスは高速を降り、渋滞した市内に入った。しかし、ほぼ予定通り17:15にバスターミナルに着いた。そこからタクシーに乗り換え、いつもの宿「シムズ」に向かった。
 無事、成都にもどって来た。今夜は何を食べようか。ちょっと高いレストランに行こうか。いや、康定で買った松茸を食べよう。今日は週に1度の宿に串焼き屋台がやってくる日だ。そのおっちゃんに頼んで買ってきた松茸を2本焼いてもらう。スーパーで買ってきたレモンとしょうゆで食べたら、ぶちぶち美味しい。別の2本は炒めて、レストランのチャーハンと混ぜて、松茸チャーハンにした。イマイチかな。炒めたそのままを食べた方が美味しい。でも、贅沢な夕食だった。もう4,5本、使えば良かったな。2日後に、心底そうしとけば良かったと思うのである。

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