読売新聞

中国・天津市の第2中級人民法院(地裁)は28日、国家政権転覆罪で起訴された人権派弁護士・王全璋氏(42)に対し、懲役4年6月と政治権利剥奪はくだつ5年の判決を言い渡した。王氏は2015年7月から中国当局が一斉拘束した200人以上の人権派弁護士らの中でも拘束が長期化し、国際的な批判が上がっていた。

 王氏はネット上で扇動的な言動を行ったなどとして17年2月に起訴され、家族との接見も認められていない。メルケル独首相が昨年5月の訪中時に妻の李文足さんと面会するなど、一斉拘束事件を象徴する人物の一人として注目された。昨年12月下旬に開かれた初公判の審理は「国家機密に関わる」(同法院)として家族の傍聴も認めなかった。

#国際

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