読売新聞

実は兄以上の英傑?西郷どんイジメた上司の素顔

NHK大河ドラマ『西郷どん』も明治編に入り、西郷隆盛(1828~77)が薩摩(鹿児島県)に戻るなど、終盤を迎えつつある。ドラマで描かれたエピソードをもとに、明治維新の立役者たちについては、これまでも何本か記事を書いてきた。

 『西郷どん』で最後に取り上げたいのは、西郷を見いだして育て、維新の立役者に押し上げた“上司”の話だ。と言っても、下級武士だった西郷を今でいう秘書官に相当する「御庭方」に抜てきした「幕末の四賢候」のひとり、島津斉彬なりあきら(1809~58)ではなく、注目したいのは異母弟の久光ひさみつ(1817~87)だ。

 幕末の薩摩藩といえば、開明政策を推し進めたカリスマ君主の斉彬ばかりが名君とされ、久光は凡庸な人物とみなされてきた。『西郷どん』で描かれる久光もその例外とはいえない。 

https://www.yomiuri.co.jp/fukayomi/ichiran/20181116-OYT8T50024.html?from=ytop_os1

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