読売新聞

「英雄も悪役になる」ゴーン氏母国、落胆と憤り

日産自動車前会長のカルロス・ゴーン容疑者の母国ブラジルでは、カリスマ経営者の不正疑惑に落胆と憤りの声が相次いでいる。

 ゴーン容疑者はブラジル北部ロンドニア州で生まれ、6歳までリオデジャネイロで過ごした。この街の観光名所、コパカバーナ海岸沿いには、日産の子会社を通じてゴーン容疑者に提供されたとみられる高級マンションがある。マンションの警備員は本紙に「世界中に名の知れた経営者だが、気さくにあいさつをする人だった。こんなことになるなんて信じられない」と当惑した様子で語った。

 フランスの自動車大手ルノーと日産、三菱自動車の3社連合をつくりあげたゴーン容疑者は、ブラジルのビジネス界で「成功を象徴する存在」(主要メディア・グロボ)だった。それだけに衝撃は大きく、有力紙エスタド・デ・サンパウロ(電子版)は「ゴーン容疑者はコスト削減や企業再建の手腕で知られていた。ルノー・日産連合にとって打撃だ」と指摘した。

https://www.yomiuri.co.jp/world/20181125-OYT1T50008.html?from=ytop_main1

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