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魅力的な宿があふれる場所で

ゆふいんの山並みを望む。もう一度、山手へ向かって
自転車をこぎ出す。ゆふいんには憧れの温泉宿がある。
金鱗湖の畔の茅葺きの門のその奥に。形となった音楽
を展示する美術館のその先にも。それらは歴史を作り、
語り継いでいく。そして、また新たな宿がうまれ、時間
を刻み始める。ゆふいんは魅力的な宿であふれている。

亀の井別荘。その茅葺きの門の奥に流れる静かな時間

木立に包まれた山荘無量塔。Tan's barから始めよう


予想以上の坂を上り、辿り着いた温泉宿
竹に包まれたアプローチの先に見える勾配屋根
竹の壁に根津美術館を思い出す。山並に溶け込む屋根が美しい

2022年にオープンした隈研吾氏の設計の界 由布院

そこでは素材に語りかけられるように出迎えられる

この宿の主役は、美しい棚田のランドスケープ

隈研吾氏の自然に溶け込み、自然を感じる建築


界 由布院を後にし西へ。道沿いの石垣に「わ」の文字が
木立の先にコンクリートの建物が見える
立方体のシンプルなデザインの建物の外壁は
荒い質感をもったコンクリート
こぢんまりとした入口の奥に、宿の風景が広がっている
2019年にリニューアルオープンした山荘 わらび野
13室の離れがゆふいんの風景の中に点在している

熊本地震による休業を経て、生まれ変わったわらび野

CLEAのWEBでの魅力的な旅の風景。憧れの宿だ


山荘わらび野の少し先にも、木立に包まれた宿がある
木々の向うに落ち着いた雰囲気の建物が見えてくる
建物までのアプローチも宿を構成する要素のひとつ
入口では狛犬に出迎えられる
おやど二本の葦束にも魅力的な風景がある

そしてフロントの奥には、さまざま離れが建ち並ぶ

二本の葦束には素敵な風景が広がっている

憧れの場所、ゆふいん。おぼろげにその風景を思い描い
ていた。ゆふいん駅を降り、小さな自転車で町を巡り、
宿の風景を楽しむ。ゆふいんの歴史を知る宿もあれば、
これからその歴史の一部となる宿もある。それらは、
ゆふいんの風景を形づくっている。ゆふいんの風景を
ほんの通りすぎただけの旅ではあるが、魅力的な宿の
一面を垣間見ることができた。いつの日か、ゆっくりと
宿を味わいにこよう。その時はどの宿に泊まろうか。

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