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朝の散歩で木漏れ日を感じながら

旅をするかのように、出張の朝のひとときを

博多で過ごす時間を大切にと、わずかな時間でも風景
を感じに街へと出る。気持ちのよい朝に、たどりついた
場所は聖福寺。仙崖さんの思い出にもひたりながら、
境内に広がる静かな風景と木漏れ日の光を楽しんで。


静かな朝の街を散歩して聖福寺にたどりついた
いつものように案内図を確認しつつ
石畳に導かれて境内の中へと進む。鐘楼の左手には
大きな山門。聖福寺は七堂伽藍を持つ寺院
山門を見上げつつ、ぐるりと周囲をめぐり
自然石で構成された石灯籠も眺めながら
日本茶の発祥の地とされる聖福寺。意外な所での茶との出会い
木漏れ日の落ちる寺院での穏やかな朝の時間
山門から仏殿へと石畳は続き
こちらの松の木は縁起のよい八角形の石組みに
参道の中央の柱からは善の綱は、仏殿に安置された三世佛へと
仏殿の内部の様子を垣間見ることはできなかったけど
内部へとつながる善の綱。その回向柱に触れる
ことは三世佛の仏様に触れることにもなるという
始めてみる回向柱と善の綱を見返して
仏殿の周囲をめぐりつつ
朝の光が作りだす影の風景を楽しみながら
境内に落ちる木漏れ日の中を進む
禅寺である聖福寺の庫裏のデザインも遠くに眺める
板戸には立体的なリンドウの紋
リンドウの紋は軒丸瓦にも。鬼瓦の獅子にも目を留めつつ
境内を散策できるのは仏殿までで、石畳に沿って入口の方へ
境内を覆う緑は木漏れ日の風景を作り出す
山門の所まで戻り、次は山門の前に広がる
石造りの太鼓橋のかかる池の風景へ
太鼓橋の向こうには勅使門。橋を渡り
山門と広がる池の風景を振り返る
境内には仙崖さんの散歩道との案内板も

仙崖さんは聖福寺の住職を務めた禅僧で

その名は石村萬盛堂のもなかに

残された水墨画は新しい店舗の暖簾にも
以前に、博多の街でめぐりあった石村萬盛堂のお店は

2021年7月にオープンしたもの

石村萬盛堂の歴史にもふれてみる

そろそろ朝の散歩も終わりへと。境内をぐるりとめぐり
案内板の立つ四脚門の所へと。四脚門の両側につながる塀は
石や瓦を埋め込んで作られた博多塀と呼ばれるもの
リンドウの紋の軒丸瓦や、石と瓦の並びもおもしろい
博多塀は博多に伝わるデザインで、ホテルのフロントにも

博多塀のデザインが取り入れられて

宿泊したフロアは12階。瓦で描かれた数字もおもしろい

ホテルの博多塀を施工したのは西澤工業株式会社

聖福寺に広がる風景にたどりついた朝の散歩

博多には様々な風景が散りばめられている


聖福寺は1195年に、栄西禅師を開山として創建された
日本最初の禅寺。塔頭は現在は6院だが、多い時には
38院もあったともいう大きな寺院。また栄西禅師が、
中国よりお茶の種を持ち帰り、最初に茶樹を栽培した
とされお茶の文化はここから全国に広まったという。


街を歩き様々なものに出会う。朝の太陽の光を楽しみ
ながら、もう一つの博多の風景をたどっていく。常に
変化し続け、活力のみなぎる街並みと対照に穏やかな
空気に包まれる博多旧市街をめぐる。博多での朝の
ひとときの散歩。出張であることを忘れそうになる
けれど、九州にふれることができた仕事にも感謝して。



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