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家のオブジェとオブジェのような家の形



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家の形をしたオブジェに惹かれている。
シンプルであるほど愛着が湧いてくる。
いわゆるイエという五角形の切妻の形。
上の黒いものは随分前に購入していた
南部鉄器の家の形のペーパーウェイト。
Holzというブランドで名前はIEKURO。

IEMONOという違う仕上げのものもある。
ずしりと重く手に馴染み、存在感がある。
ペーパーウェイトとしての役割を十分に
果たしてくれる。鉄製なので使うほどに
サビによる表情が出て、良い感じである。

下の茶色のものは、木でできたリングケース。
煙突のような軸があり、上部の蓋が回転する。
最小限の部材で作られていて気に入っている。
小さなものを大事にしまうのに適している。

街を歩いていても、自転車に乗っていても、
電車から車窓の眺めにも、旅先の風景にも、
ただなんとなく、気になる形を探してしまう。
シンプルなオブジェのような家の形があると、
なぜかうれしくなって、つい見入ってしまう。



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岐阜県にあるSEIKA-MIRRORSという喫茶店。
ドイツの国際デザイン賞「ICONIC AWARDS
2015」で最高賞を受賞した建築物とのこと。

空を漂う雲や、椿の花を映すステンレスの壁が
日常の風景に、ひときわ存在感を放っている。
見る角度によって、印象がどんどん変化する。
際立った外部に対して、内部にある落ち着いた
喫茶店の空間と美味しいコーヒーが心地よい。



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越後妻有の大地の芸術祭のパビリオンである。
清津川プレスセンターきよっつという名前で
清津川流域のインフォメーションセンターや
休憩所となっている。家型がずれて連続して、
重なりの隙間から、内部に光が取り込まれる。



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広島県福山市の造船会社の社宅施設である。
外装のステンレスが光をにぶく反射させて、
イエの形が強調される。伝統集落群のように
同じ形の建物が向きを変え、建ち並ぶ様子に、
異質な素材感による非現実的な印象を受ける。



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アクアイグニスは、三重県湯の山温泉にある
癒しと食がテーマの複合温泉リゾート施設。
実家から車で30分の所にあり、帰省した折に
度々訪れている。周囲は山と空に囲まれていて
身も心も、リフレッシュできる場所である。



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今年にオープンした三重県多気町のVISON。
アクアイグニスを広くしたような施設である。
アクアイグニスが2012年にオープンした後、
その活況を見た多気町の町長の打診により、
2013年からプロジェクトが開始されている。

そして、2021年にオープンする。ここに
至るまでに紆余曲折があったに違いない。
それにしても、その規模感が途方もない。
今度帰省した際に、とにかく訪れてみよう。



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最後にスイスのバーゼル近郊のヴィトラハウス
設計は、ヘルツォーク&ド・ムーロンである。
イエ型建築の最終形と思う。思う存分にイエで
あることを主張し、満喫している建物である。
ヴィトラキャンパス内には、名だたる建築家の
建物が立ち並ぶ。いつかスイスに行ってみたい

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