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ふたたびカテリーナの森へ


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田園風景の中、カテリーナの森を目指し進む。
空は明るく気持ちのよい時間。広い空の下、
自転車は風を切って進み、会場へ到着する。



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カテリーナの森は、田園風景の中に位置している。
そこにあるカテリーナ古楽器研究所では、生活と
ともに楽器が作られている。木が植えられ、山は
手入れされ、米が作られ、自然素材は音に変わる。


今回のイベントは、以下の内容で紹介されている。

「カテリーナの森から生まれた音の物語」
ホルトホールから始まった全4公演は、
“カテリーナの森の劇場”にてフィナーレを
迎えます。これまでの30年に感謝すると
ともに、今後のちいさな地域からの文化の
あり方を皆様と共有すべく講演と演奏で
締めくくります。

日々  木を削り出す音 焚き火の匂い 
木の間を抜ける音の粒子 
森の中そこここに宿る精霊の音とともに
響く中世のサウンドを体感ください。

※カテリーナ古楽器研究所HP参照


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会場の受付や屋台は、自然素材を組み合わせ、
形づくられている。どれも素材の特徴をうまく
使うことで、面白い空間が生み出されている。


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山香文庫のご主人が手伝われているコーヒーショップ
を見つけ、改めてお礼をすることができた。ホットも
ガトーショコラも、アイスクリームも美味しく頂いた。


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会場に、徐々に人が集まってくる。まずは講演会。
「カテリーナの森と古民家の価値と
            コモンズへの可能性」
九州大学名誉教授 建築史家 藤原惠洋
次にbaobabのメンバーと森の聖歌隊の演奏である。
本日のイベントに、だんだんと期待が膨らんでいく。



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講演が始まる。
まずは、baobabの松本未来さんのお話。
1991年に、カテリーナの森へ移住されてから30年。
自然がより身近にあり、古楽器が伝来してきたという
歴史的な背景を持つこの地を選んだ思いが語られた。

藤原惠洋先生の講演は、非常に興味深いものであった。
私たちはどこから来て今どこにいて、どこか行くのか。
我々は今、洪水に直面している。水というだけでなく
違和感という形。洪水を乗り越えた先に何をすべきか。

そして様々な題材を元に話が展開されていく。
我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々
はどこへ行くのか、というゴーギャンの絵。
ノアの方舟の絵、崩れ行くバベルの塔の戒め、
そこから、東日本大震災の話へ。そして復興。
アートを利用した復興の計画。最後に、この
カテリーナの森にある建物が持つ力と役割。



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そして演奏が始まる。昨日のbaobabの音楽とは
また違った雰囲気で、古楽器から奏でられる音、
生み出されるリズムを楽しんだ。森の聖歌隊も
加わり、古楽器が伝来してきた風景を垣間見た。




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カテリーナの森でのイベントも終わり、山香から
宇佐駅に向かう。辺りはすっかり暗くなっている。
昨日の朝一に降り立った駅に戻ってきた。大分の
国東半島の魅力を味わった昨秋の2日間であった。

今回は、いきあたりばったりの感が否めない。
といっても結局、計画よりも当日の気分で時間
配分も変わってくる。余裕のある旅もよいが、
ついいつも詰め込み気味に。でもそれも楽しい。


また、いろんな出会いを求めて旅をしよう。

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