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呼子のイカを目指して進む

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さて波戸岬を後にして、いざ呼子を目指す。でも気に
なるものは気になる。途中、名護屋城跡に立ち寄る。
野面積で築かれた山里口は、登ってみると、防御面に
配慮された複雑な出入り口であることが実感できる。



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ほどなくして呼子に到着。呼子港にはイカ釣り船が停泊
している。港の風景にだんだんと期待が高まってくる。



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途中、呼子の朝市通りを自転車を押しながら歩いた。
朝市は100年以上の歴史があり、日本三大朝市の一つ
にも数えられる。お昼前なので食べ歩きは我慢する。
いかやカマスの一夜干し。自転車につけた鞄からはみ
出してしまいそうで、こちらも見るだけに留めておく。




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いろんな誘惑に打ち勝ちながら、ようやく目的の河太郎
の呼子店に到着。河太郎は、昭和36年に日本で初めて、
いけす料理を始めたお店であるとのこと。さっそく昼食
にいか活き造り定食を注文する。本日はアオリイカとの
ことで、ヤリイカとは違う味わいも、下足の天ぷらまで
美味しく頂く。玄界灘がもたらす海の恵みに感謝である。



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呼子には、佐賀県重要文化財でもある中尾家屋敷がある。
呼子の捕鯨は、太閤秀吉による朝鮮出兵の時代に始まり、
「中尾様にはおよびもないが、せめてなりたや殿様に」
と当時、うたわれるほどであったという鯨組主中尾家。
鯨組主の屋敷として、これ程の規模の遺構は全国的に
例がないということで、2011年から公開され今に至り、
呼子と捕鯨の歴史などの資料を閲覧することができる。



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東松浦半島を西から東へぐるりと回り、唐津へと戻る。
地図を見ていると、国の天然記念物にも指定されている
七ツ釜が近くにあり、せっかくなので立ち寄ってみる。
近くはあるが海に向かいどんどん下っていく。また帰り
にこの坂を上るのかいうことは、ひとまず忘れて進む。



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自転車を降り、冬枯れの芝生園地を七ツ釜目指して歩く。
玄武岩が波に侵食され、断崖が深く抉られ七つの洞窟を
なした光景がある。溶岩やマグマが冷えて固まる際に、
少しだけ体積が小さくなって縮んで、五角形や六角形
の柱状の割れ目ができる柱状節理をみることができる。
絶壁際まで行くことができ、吹き上げる風の中、うねる
岩肌が作り出す景観を身を持って体感することができた。



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もと来た道を引き返す。芝生園地の中の一本道を歩く。
いろんなものに触れる旅は、やはりよいものだと思い
ながら、さっき勢いよく下ってきた急な坂を思い出す。
唐津の町が待っている。前向きに張り切って進もう。

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