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うつわの魅力は眺めることと使うこと。想像力が刺激される

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うつわの世界は限りない。さまざな技法、窯元の個性、一枚一枚の柄や色、そして焼き加減。同じデザインでも器によって違いがある。
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#陶芸

日と月と。ものづくりのある風景

うきはまであと少し。ごまとブドウの香りの余韻を 楽しみつつ先に進む。うきはを楽しむ予定だったが、 なかなかうきはへはまだ遠い。間違えて降りた田代駅 からの自転車旅。いきあたりばったりの旅も楽しい。 形のない素材が様々に形作られていく。どのような形 となるかは作家の創造性による。何もないところから 生み出される価値あるもの。そんなもの作りに憧れる。 陶芸は生活に密着しつつも、その色形は様々だ。日々 を彩るうつわ。美しさを纏ううつわに惹かれている。 福村龍太さんの個展が、20

坂の先の陶芸の里で出会った風景

これから上るのは、波佐見焼の窯元が集まる中尾山。 陶板に描かれている陶芸の里の風景に、期待が高まる。 中尾山では、17世紀中頃に窯が築かれて以降、今まで 窯業が続けられている。400年の歴史がある陶芸の里。 ギャラリーは閉まってはいたが、陶房のスタッフの 方が出てこられて開けて頂いた。中にはカエルの一輪 挿し等のかわいらしい作品達。作品の購入もできる。 敷地の奥へと案内頂き、2020年に新たに作られた窯を 見せて頂いた。窯元の当主の長瀬渉さんは、2003年に 山形県から波