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『「物語」の見つけ方』執筆後記③〜苦労した点〜

今日は、執筆で苦労したことなどを振り返ってみたいと思います。

全体的に一番試行錯誤したのは、「ストーリーの作り方」の話と「人生への活かし方」のバランスです。

今回の本では、私がドラマのプロデューサーとして培ってきたストーリー作りのノウハウを、いかに人生に応用できるかがポイントです。「見る人を感動させるストーリー」の作り方を学べば、「周りを感動させる生き方」ができるのではないか?ということは前から思っていました。

ただ今回は、「いかに自分の人生をドラマチックに演出するか」にとどまらず、「ストーリーの作り方を学べば、本当の自分の物語が見つかる」ことがゴールです。そのためには単なるストーリーの作り方を解説するだけでは足りません。

気づけば「ストーリーの作り方」に偏ってしまっていたり、混同した書き方になっていたり、この辺りの調整は最後の最後まで続けていきました。本を読んでくださった方に「専門的な話ばかりだ」と思わせてはいけないし、かといって「ある程度メソッド的なことでの納得感」は必要であろうなど、その塩梅が一番の苦労ポイントであった気がします。


また、締め切り間近になって、大きな問題に気づいたりもしました。一番伝えたいことは何か(コアメッセージ)が、曖昧だったのです。

そんな初歩的なミスを、と思われてしまうかもしれませんが、自分なりにそこは考えてはいたものの、あれも書きたい、これも書きたいとなる中で、散漫になっていたのでしょう。一度書き上げたものを読んでもらった友人の感想で、遅ればせながら気付く有り様でした。

「ストーリーの作り方」と「人生への活かし方」のバランスに悩むのも全てはそこに原因があったと今は思えます。その致命的な問題に気づいてからは、もう一度、自分が何を伝えたいかを突き詰めて考えました。そして行き着いた言葉が「夢中」という言葉だったのです。(続く)


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