ストーリーの「効能」について考える

ストーリーの「効能」について考えてみたいと思います。

パッと挙げると

■受け手的にいうと

①情報伝達:情報として知る
②意識的興奮:エンタメ的な満足(主に予測と実測の差から生まれる)
③無意識的感動:感情移入や感動。価値観など内面的な変化をもたらす時もある。

■作り手的にいうと

①承認欲求:存在意義を獲得したい
②表現欲求:自分の内面から出るものを形にしたい
③悟り欲求:作る(発信する)ことで真理や本質を知りたい

みたいな感じでしょうか。

以下ポイントです(今後の予告に近いものです)。

・「意識的興奮」と「無意識的感動」について
私が「感動」と言っているものには、意識的なものと無意識的なものがあり、区別するべきではないかというのが私の意見です。(これは、かなり重要な議論と思います。フロッギーの連載の方で7月に出る2回分がそれについて触れていますが、ここでもあらためて詳しく書きます)

・感情移入や感動まいっても、自分の内面的変化が起こる場合、起こらない場合はさらに二つ分けるべきかとも思っています。お涙頂戴と言われてしまうストーリー性など「泣いてすっきりして、次の瞬間これまで通り」といったものをどう扱うか

・ストーリーを生み出す瞬間に、作り手の側にも内面変化が起きていることがあります。それが良くて、そうではないとダメというわけではないですが、そういったものに価値を見出したいと考えています。

以上、今後ストーリーラボで話していく中では、技術的な意味でのストーリーの作りかただけではなく「感動とは何か?」「閃きとは何か?」「創造性とは何か?」といった、人間のメカニズムや哲学的なところも、少し入っていければと思っています。


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