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ショートムービー『橘康仁が全裸になるまで』

なんと私の人生が映画になりました。

というと大袈裟で、しかも恥ずかしながら、という感じですが、ともあれ下記ショートムービーをぜひご覧ください。

上記は、「TAIYO MAGIC FILM」という劇団を主宰している西条みつとし さんが監督されたショートムービーで、実はこれ、3年前のクラウドファンディングのリターンなんです。

下記がそのクラファンのページ。

この中の、
「TAIYO MAGIC FILM映画コース」
西条脚本・監督であなたの人生映画化します。(5分程度)

というのに、面白そう!と思って申し込んだのですが、まさかこんな大掛かりな映画になるなんて。

見てもらえればわかるのですが、誰が見てもクラファンの額より制作費がかかっています。しかもこのクオリティ。

クラファンの募集が終了してから、西条さんにインタビューを受け、これまでの人生について自分なりに話す機会がありました。その後、こんなお話にするつもりだと、大まかなあらすじは聞いていたのですが、それにしてもこんな本格的に撮影しているなんて夢にも思わなかったです。

特に妻とのやりとりは、胸がキュンとなりました。

私は実際に、『全裸監督』を制作する前年に離婚していて、 妻の容姿や一言一句までが再現ではないけれど、当時の自分の心境みたいなのは、はっきりと投影されていて、自分にしか分からない懐かしさと当時の切実さが込み上げました。

ただ、私の人生がどうのこうのということではなく、西条みつとしさんの作品として本当に素晴らしい、という感想に尽きます。

「入れ子構造」になっていることで、単にエンタメ的な意味だけじゃなく(ラストは本当に驚きました)、見る人に、自分の人生を考えたくなるような効果が生まれています。

そして、出演されている劇団員の皆さんの演技も本当にすばらしい。

西条さんの作る物語は、人間に対する愛に溢れています。いわゆる「笑って泣ける物語」を作らせたら日本トップレベルなのは間違い無いですが、西条さんの作り手としての優しさ、誠実さ、そしてユーモアと巧みさが詰まっていると思いました。

見終わった後に込み上げてきたは、申し訳ない気持ちもありつつ、なんて自分はラッキーなのだろうという思いでした。 キレイな景色に感動して何気なく投げた一声が、想像もつかない「こだま」となって返ってきたような。

見返りを求めたわけではなく、黙って申し込んだら、西条さん、驚いて喜んでくれるんじゃないかという、あの時の自分の遊び心を、時をさかのぼって褒めてあげたいです。

「自分が人生の主人公」というメッセージを、自らが体現したとは思っていませんが、ただ実際に、自分の人生が変わった瞬間であるのは事実なので、こうやって物語にしてもらえたことはやはり嬉しいです。

この作品を見てくれた人が少しでも勇気を出して自分の人生を生きてもらえたら……みたいな奢った気持ちはありません。どうせ僕の名前なんてみんな知らないのだし、西条さんが作った物語として誰かが感動してくれたら、それこそクラファンの時の「TAIYO MAGIC FILM」を応援したいという気持ちに繋がると思いました。

このショートムービーの制作に携わった皆さんの苦労が報われる形で、多くの人の心に届き、西条さんと「TAIYO MAGIC FILM」のファンが増えるのが楽しみです。

西条さんとTAIYO MAGIC FILMのみなさん、今回のショートムービーに関わってくださった多くの皆さんに、心から感謝申し上げます。

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