【NPO書評】50歳を過ぎたらダイエットしてはいけない メタボの嘘と肥満パラドックスの真実

50歳本シリーズ、41冊目です。
健康モノは結構ありましたが、これまでにない内容でした。
著者は愛知で内科のクリニックを開業されている医師です。

本書のテーマは「肥満パラドックス」です。
小太りが長生き、痩せは早死にするということが肥満パラドックスだそうです。
国内外の研究論文をもとにしつつ、著者のクリニックの診療の実績をベースに説明しています。

50歳を過ぎたらダイエットしてはいけない メタボの嘘と肥満パラドックスの真実
2023/9/26
灰本 元 (著)

いろいろな研究から長生きをするのはやせている方ではなく、BMI25~30の小太りだそうです。
痩せていると大きな病気になった時に体力的に回復が難しいというようなお話でした。
実際に著者が診療していた患者さんのケースも紹介されていて、なるほどでした。

これまでの50歳本では、健康を考えて、ダイエットをしていくべきという論調が多くありましたが、その逆を行く本でした。但し、BMI30以上の小太り以上の方はやはりダイエットした方がよいそうです。
体重が増加することで高血圧等のリスクが増えても、長生きという点では一定の体重があり、体力があるということが大事ということです。
見方を変えると違うものが見えてきますね。

あと、本書の中で、やせ型の方がいかに体重を増やすのかという、逆ダイエット食の解説もありました。面白い視点ですね。

興味を持たれた方はぜひチェックしてみてください。


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